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官能小説:『幼馴染』  第3話

2011年04月12日 23:01

久々のお話です。
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  ●ピリオド


  ガチャッ……玄関のドアの開く音がする。
  「ごめんね~祐!色々あって……」
  瞳の頬には、涙のあとが残っている。

  「ごめん、帰ってもらえる?一人になりたいの」
  「でも……」
  「お願い!」
  瞳は顔を上げ、祐二に訴えた。
  祐二は無言のまま、部屋から出て行った。

  崩れ落ちるように床に座り込む瞳。
  「利貴……この5年は何だったの?彼女ができたって?彼女は私じゃん」
  脱力した瞳は、冷たいフローリングの床に倒れ込んだ。



  ●艶のあるグロスを塗って…


  ゴンッ!という鈍い音で、瞳は目を覚ます。
  瞳はカーテンを開けた。

  ベランダの床には、朝日に照らされた野球ボールが転がっている。
  (小さい頃、よく野球ボールで家のガラスを割られたっけ……)
  瞳はそんなことを思い出し、フッと笑った。
  ベランダに出て下を覘くと祐二が立っている。
  「悪ガキ~!」
  瞳が叫ぶと、祐二は悪ガキ時代のままの無邪気な笑顔を返してきた。

  「ひとちゃ~ん!」
  大きな声に驚く瞳。
  「ずっと好きでした~!」
  「ばか……」
  瞳の頬に涙がこぼれる。

  瞳と祐二は、ベッドに座り見つめ合っている。
  ぷっと吹き出す瞳。
  「なんだよ……」
  「祐、可愛い」
  瞳は祐二にキスをした。

  「これ、プレゼント
  祐二はポケットからリップグロスを取り出した。
  「何?これ」
 「唇出して」
  祐二は瞳の唇に、艶のあるグロスをたっぷりつけてあげた。

  うっとりした目で瞳を見る祐二。
 「キレイだ……」
  そう言うと、祐二は勢いよく唇を重ねた。



  ●心が澄んでいく感覚


  唇を絡めながら、互いに服を脱がせ合う。
  激しい唇への愛撫を終えると、
  今度は薄ピンク色乳首を口に含ませる祐二。

  祐二の舌が、クルクル動くのを乳首の先で敏感に感じる瞳。
  「あっ……」
  瞳が抑えきれず声をあげると、
  生暖かい液体が自分の中から流れ出るのを感じた。

  「溢れてる……」
  「見せて……」

  瞳の足を持ち上げ、秘部をあらわにする祐二。
  瞳の太ももに、蜜がトロリと流れ出す。
  それを丁寧に舐めあげる祐二。

  同時に、祐二の固くなった部分を優しく口に含む瞳。
  「うっ……」
  愛撫し合いながら、静かに快感を高め合った。
  祐二は体を起こし、瞳の体を抱きしめる。
  「俺が一生守る……」
  祐二が中に入ってきた。

  とてつもなく大きな愛を感じ、瞳の目から涙が溢れる。
  つながったまましばらく動かず、互いの存在を感じ合う二人。
  そしてゆっくり祐二は腰を動かし始めた。
  ゆるやかな川を流されるように、愛の行為は続く……。

  やがて心の中に沈んでいた5年の思いは流され、
  瞳は再び澄んだ穏やかさを取り戻した。

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 如何でしたでしょうか。

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