自慰行為 1

ね、触ってみて？

と、まだ自慰行為の最初の文字も知らなかった頃
初めて付き合った彼氏にそういわれた。




高校の夏。私は処女を彼に捧げた。
初めての肉体関係の相手はやけに愛着が沸く、そんな言葉を聞いたことがある。

その所為もあったかもしれない、私は彼氏に愛情と忠誠を誓っていた。
今となっては幼くて浅い感情だったなと自嘲してしまうけれど。
ただあの頃の私は彼氏の言う事全てを飲み込んでいた。




彼が私の性感帯を知り尽くした頃のこと。
彼は私にオナニーを要求してきた。

「恥ずかしいよ･･･」

リードを彼に任せていた私はこれ以上の恥ずかしさはないと首を振る。

それじゃあ、と言わんばかりに私の手をとり
そのまま私のアソコへ近づけた。
私の指に彼の指がのり強引に動かし始めて。
初めて強く触れるクリトリスの感触は、まるで口の中でもかき回しているかのように
とろとろに濡れぼそっていて、ぶにぶにと弾力があった。

そしてそれとともに、激しく腰が動く。
痺れるような快感と、熱い快感が混ざり、
彼に触られるよりも別な感覚が私を支配した。