続　喘ぎ声

エメラルドグリーンと濃淡の青
水平線の白い船が
白を重ね大空に力強く隆起した入道雲と重なる


彼女の髪の香りが心地いい
肩に持たれる彼女の髪を撫でながら、
二人でただ、何も言わず海を眺める

ときおり海の風が彼女の髪を揺らす

彼女の手を握る
少し汗ばんだ手が握り返してくる
やわらかな、白く長い指が
俺の指に絡んでくる

何かを求めてるように
やさしく、わずかに震えているのか？

愛おしさがこみ上げる
彼女の手を取り、彼女の指を口に含む
細く長い指を口の奥まで入れて、
舌で味わう

かわいい、
彼女の指が愛おしい
1本、1本すべての指を舐めつくす
表も裏も舐めて、口に含んで

彼女の口から吐息が漏れる
彼女の手が俺の背中に回って引き寄せる

彼女の口が俺を誘う
半開きの口が艶めかしく誘う

我慢できない！
彼女の唇にそっと合わせる
唇と唇が互いを確かめ合う

彼女の口が広がり俺の舌を誘ってる
舌をのばし舌を絡めるたびに

吐息から喘ぎ声に変わっていく
この瞬間彼女は俺の物

キスは二人の距離を一気に縮め
二人の存在感を確かめ合う儀式
素晴らしく甘く
官能的で
欲望の炎を燃やす大事な儀式