文章の技術。

鳥をイメージする時

何故か
子供の頃の
近所の林を思い出します。

季節は冬
風はなく
物音一つしない静寂。

薄暗くなり始める
ちょっと前の時間帯。

寒いけど
光だけは
暖かく見える。

息を潜めて
林の中で
鳥を探す。

ヒヨドリ
メジロ
ムクドリ
シジュウカラ
カラス
スズメ
オナガドリ

ありふれた
日常にいる鳥たち

その美しい形と
声をそっと聞いていると
とても落ち着きます。

鳥と
林と
冬の凛とした寒さと
枯れ葉や
枯枝から湧き出る
死の香りと
自分と。

いつも
混ざり合うことの
妨げとなっている
個体から
溶け出したような
一体感。

気がつくと
辺りは闇に包まれ始めていて
鳥たちの姿もなくなっている。

違う何かが
訪れて

もう
ここは
幸せを感じる場所ではなくなっている。

そして
襟を立てて去らなければいけない。


次は
いつ巡り会えるか
誰もわからない


たまに訪れる
幸せな時間。


あー
セックスしてーなー





※本日の試み。


美しい風景の中に
下品な一文を入れて
下品な部分を
更に際立たせてみる試み。


では
ごきげんよう。