下唇小帯

唇と歯茎を繋ぐ筋みたいなところに口内炎が発生している。
この筋を何というのか検索してみると、”下唇小帯”というそうである。ちゃんと名称が存在していた。

体の部位で名前が知られている
ところはいわば著名人なのだろうと思う。唇小帯といえば、一部のマニアだけの間で人気のある同人作家みたいな感じなのだろう。

口内炎は今までの人生の中で
ほっぺたの内側にできたりしたけれども、こうした微妙な位置にできるのは初めてだ。
普段何もしなければ痛みもないし
違和感も全く感じない。食べ物を食べるときですら痛みを伴わないため、頬にできる口内炎よりは幾分好意的に受け止められる。

実際に痛みを感じるのは
押したり舐めたりした時だけで
こちらからかかわりさえしなけれえばお利口にしている良い子ちゃんである。

だから、私もこの数日間
黙ってそれが消えることを待っていたのだが、なかなか消えないし
大きさも変わらないので、舌で催促し（痛いのは私だけれでも）てみたりもしたのだ。すると少しだけ小さくなったような気がするのである。どうやら口内炎にとってこの唇小帯の場所は非常に居心地が良いらしい！宿主がちょっかいを出してやらないとずーっとここに居座り続けるつもりだったに違いない。