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【魔法少女っ】43-2、邪皇帝、降臨!

2011年11月11日 19:52

ムッツリーニの殉死の悼む暇もなく、ネオバビルの塔に異変が起きた。
ドーナツ状の空飛ぶ円盤が、塔に落ちてきたのだ。
がしゃーん
円盤は塔に空洞を通し、空洞の面積と塔の面積が一致する階層で合体した。
「ま、まさかっ」
狼狽えるスターリン元帥
「そのまさかだ」
野太い声がスターリンに答える。
「控えおろ~。皇帝陛下のおな~り~」
野太い声の主が告げた。
ごごごごご……
威圧感がその一帯を満たす。
「うむ。出迎えご苦労様」
見た目、小学生な少年が現れる。
「はは~っ」
這いつくばスターリン
「顔を上げていいぞ」
「はっ」
野太い声の主…皇帝の側近の男の許しを得て、スターリンは顔を上げて、皇帝を見る。
やはり幼い少年だ。
俺はこんながきんちょの部下なのか。情けなくなる。
そんな想いは抱かない。威圧感は本物だからだ。
その威圧感の根拠をスターリンは知るよしもない。
「して、皇帝陛下。わざわざ下界にどのような御用でしょうか」
多分、軍の失態を叱責に来たんだろうと恐怖するスターリン
何しろ4将軍のうちふたりが失われ、軍は勢いを半減したのだ。
「うむ。実はな……」
側近が口を開く。
「観光しに来たんだよ!」
と、皇帝
ズコー!
「というわけでスタッフの何人かを護衛に着けてくれ!もちろんこの世界の人間に皇帝陛下の素性は内緒だからな」
パトラッシュは心配症だなあ。僕、ちゃんと大人しく観光するよ!」
皇帝は側近パトラッシュに口を尖らせた。
「しかし、ネロ様はネオバビロニア皇帝として世界を統べる者。おんみに安全は保証されないといけないですぞ」
「わかったから、早く街に行こう!街に行こう!」
じたばたする皇帝ネロ
「護衛の件、宜しくたのむぞ」
皇帝の手を取り、パトラッシュは移動魔法で消えた。
なんだかなぁ、とスターリンは思った。
そして、焦りを感じていた。
皇帝はあんな事を言ったが、実際は軍の不甲斐なさをのろっている。我々は今こそ本気でかからねば!」
スターリン会議室にチャウシェシュク、サダム、鎧を呼び、叱咤激励した。
いつもと様子の異なるチャウシェシュクに気付かない彼ではなかったが、とにかくがんばれとしか言えなかった。

続く!

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