- 名前
- ゆり
- 性別
- ♀
- 年齢
- 44歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- ゆりはごく普通の天然女性です。 よろぴく☆ ログも読んでやってね。 アドヴァイスもよろぴ♪
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創作小説のコピペ “友の夢”
2010年03月12日 23:40
部屋の隅でガタゴトと物が揺れる音がする.
オレはその方向を見ない.
何が揺れているか,なぜ揺れているのかはわかっている.
ことの始まりは4年前のことだった.
4年前,オレは共通のギターの師から学んでいた友人から一本のエレキギターを譲り受けた.
エレキギターは何本か持っていたが調度ほしい音が当時友人がサブに使っていたギターとドンピシャだった.
友人は中古で買ったものだし,サブとして使っている物だからと,破格の値段で譲ってくれた.
悪いと断ったが「お前だから」といって笑顔で渡してくれた.
その友人の口癖はプロのギタリストになりたいだった.
でかいステージで何千人もの観客の前で演奏したい.
プロ思考の塊でいつもそればかり言っていた.
そんな友人はあるライブの打ち上げの帰り道,酔っ払ってふざけて路上に出た時に車に轢かれ短い生涯に幕を閉じた.
別な友人から連絡を受け俺が病院に向かった時にはすでに危篤状態だったがオレを見た瞬間,オレの手を握り消え入りそうな声で自分の変わりにプロになってほしいと言った.
オレはそんな友人を見てプロになることを約束した.
あれから4年,オレはギターを弾くことを辞めてしまった.
あの約束からずっと必死にやってきたがインディーズから売れないアルバムを一枚出しただけで,友人が夢見ていたようなことは達成することはまるで出来ず,諦めていた.
ギターをまるで弾かなくなってから一年が経ったころから異変は起きた.
夜中友人からもらったギターがガタガタとゆれたり,誰も弾いていないのに不協和音を奏でたりと奇怪なことが続くようになった.
それがしばらく続くと夢に必ず友人が後ろ姿でたっており,「・・ぇ・・ぇ」と何かを唱えているのだ.
ハッキリとは聞こえないが弾け弾けといっているのだろう.
オレはそれが一月も続くようになってからそのギターを部屋の隅の目の届かない場所に押し込んだ.
そしてお札を貼ったり,御払いをしてもらったがまるで効果はなかった.
友人の墓にも行って詫びたが,奇怪な現象は続き夢にもいつも後ろ姿の友人が立っていた.
友人はオレを許してくれないのだ・・・俺が自分の望んだレベルのことを達成できていないから,俺が彼の夢を引き継いだのに諦めてしまったから.
奇怪な現象が一年も続いたころ俺はノイローゼになり自殺を計ろうとした.
(ウラに続く)
このデジログへのコメント
ぉぉ!
話の展開が・・・
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