俺漫４９

マジックモノはトリックやタネではなく、心を魅せるのが良い。


『マジシャン』（高階良子/ボニータ）


小さなマジック用品店を営む由貴と、その保護者の昌吾。
日本でひっそりと暮らしていた昌吾は、かつてラスベガスで活躍した花形マジシャンだった。
2人の周りで起こる数々の不思議な事件を、昌吾は得意のマジックで鮮やかに解いていく。

手品を扱う漫画は多々ありますが、大事なのはタネではなくキャラクターであり、ストーリー。
この作品は古いながらもやはりそこがちゃんとしてるので好き。
どの話も焦点は人間にある。トリック的にはちょっと無理なのもあるけど、それで作品が壊れることは全然ない。（よっぽどひねくれた読者なら別ですが）

話を長引かせずに１話でしっかりまとめてるのもすごい力量だと思います。