俺漫４１

人魚姫をモチーフにしたファンタジー。



『月の子』（清水玲子/ＬａＬａ）



ロクな役をもらえないダンサー・アートは、ひょんなことから記憶喪失の少年を拾う。ジミーと名付けられた少年の周囲では、なぜか不可思議なことが次々と起こる。


この作者、もちろん『輝夜姫』も『秘密』も面白いですが、俺にとってはコレが代表作。初めて読んだ時の衝撃は忘れられない。
絵の美麗さと壮大なロマンが絶妙。
何度も何度も読み返したものです。

まず設定からしてＫＯです。

ベンジャミン、セツ、ティルトの人魚族の三つ子は産卵のために地球へ。
３人のうち、一人だけが女性化し子供を生む事ができる。残りの二人は女性となったものを見守る存在となる。しかし、女性化した者が死んでしまった時のみい、２人のうちどちらかが女性化する。

しかし、女性化したベンジャミンは事故で記憶をなくしたジミー。
ベンジャミンはただの子供としてアートと暮らすことを望む・・・


未来に残されるべき名作です。