悲しきバースデー

阪神・真弓監督、悲しきバースデー…自力Ｖ消滅
悲しい誕生日となり肩を落とす真弓監督

◆　今季最多借金１２…球宴前に自力Ｖ消滅は２００１年以来　◆

　＜巨人２－１阪神＞阪神の自力優勝が消えた。真弓明信監督の５６歳の誕生日だった１２日の巨人戦は打線が１点しか奪えず、内海に９回完投を許した。引き分けを挟んだ４連敗で、今季最多の借金１２。球宴前に自力優勝の可能性が消滅するのは“暗黒時代”と呼ばれた０１年以来…。あらためて厳しい現実を突きつけられた。

　▼阪神・真弓監督　（自力Ｖ消滅について）これから頑張れば、また（自力優勝は）出てくるんでしょ。じゃあ、頑張ります。（巨人・内海に完投を許し）いいテンポで放られた。なかなか打たせてもらえない。でも、何とか（点を）取っていかないと勝てないから。

　◆　坂井信也オーナー、嘆き節　◆

　観戦した坂井信也オーナー（６１）も嘆き節しか出てこなかった。３試合連続で接戦にもつれこんだとはいえ、聖地で迎えたＧ３連戦は２敗１分けのフィニッシュ。１点が遠かったこの日の敗戦を受け「勝たれへんなあ～。それだけや」と力なく振り返った。真弓監督のバースデーと重なった自力優勝の消滅。球宴前の自力優勝消滅は２００１年６月２８日以来となる“悪夢”だ。「自力Ｖといったってなあ～。一戦一戦やるだけ。（諦めない？）そりゃそうや」と最後は語気を強めた坂井オーナー。１分けを挟む４連敗に加え、今季最多となる借金１２…。虎の総帥は足取り重く、甲子園を後にし