20年後の差？

蒸し暑い。。。
部屋の湿度は、74%。気温は29℃。

まったく、熱帯地方のようだ。
部屋でバナナが栽培できるのではないかと思ってしまう。

部屋で収穫したバナナでダイエット。。。
なんてことはないが…。



今、していることが、すぐに、明日、成果としてでてくる。
そういうことは、少ない。


トヨタはハイブリッド車のプリウスを発売するまで、15年以上研究を続けていた。
いつか、ハイブリッドの技術が使えると信じて、研究をしていた。

発売してから、10年以上経つが、ずっと改良を続けてきた。
努力を積み重ねた結果、今年の新型プリウスは、爆発的に売れている。


おしゃれも、そうだと思う。
女性は、ファッションに時間とお金をかけ、自分を美しく見せようとする。かわいく見られようとする。

そして、磨かれていくのだと思う。

今まで、ファッションに全然興味がなく、何もしていない人が、
今日、かわいい服を買ったからと言って、明日から、おしゃれになれるか？
たぶん、無理だろう。

洋服がかわいくても、靴が流行から遅れていたり、ネイルが手入れされていなかったり…。

毎日の積み重ねが必要なのだと思う。



小学校時代の友達、M君が電話をしてきた。
M君は、嬉しそうな声で、

「俺さあ、生え際の後退が止まったんだよ。やっぱりさあ、20年後に差が出てくるんだよなあ。」

勝ち誇ったように言う。。。

いちいち、電話をして、報告してくれなくてもいいのだが…。
M君の、おでこの生え際の後退が、止まっても、進んでも、俺には関係ないのだが…。


M君は、努力家だ。
毎日の積み重ねは、相当なものだ。
小学生のときから、努力を積み重ねている。

ハゲの知識だったら、誰にも負けないと思う。ハゲの本もよく読んでいる。

すごいのは、育毛剤の成分まで、研究していることだ。
資生堂の不老○の成分は…、
カネボウの薬用紫電○の成分は…、

M君は、育毛剤のことを話し始めたら、止まらない。


小学校のときから、育毛剤をつけていた。

M君は、小学生のとき、よく言っていた。
「俺のさあ、父親とじいちゃんがハゲてるんだよ。だから、絶対、俺もハゲると思うんだよ。」

「やっぱりさあ、早期発見、早期治療て言うじゃない。早めにしたほうがいいんだよ」

確かに、早期発見、早期治療は、大切だ。
白血病だったら…。
重い病気だったら…。

しかし、小学生の抜け毛に必要か？

朝、枕に髪の毛が何本落ちているかを数える。
抜け毛が昨日より、多ければ、育毛剤の量を多くする。

M君にとっての、早期治療。
それは、育毛剤をつけること。

枕についている抜け毛の数を数えて、早期発見。
育毛剤の量を変えることで、早期治療。

でも、シーツに落ちた抜け毛は、数えないらしい。
小学生のすることだ。そんなものだ。。。


しかし、20年後に差が出てくると、信じて、育毛剤をつけ続けていた。



昼休み、クラスの人たちは給食を食べ終わると、校庭で遊んだり、廊下やベランダで話したりしていた。

でも、M君だけは、給食を食べ終わると、真面目な顔をして、ランドセルから、育毛剤を取り出し、育毛剤を机の上に置き、髪の毛につけ始める。

こんな小学生は、いないと思う。
今、思い出しても、不思議な光景だ。

だいたい、ランドセルに育毛剤を入れている小学生はM君だけではないか？

さらに、俺に言っていた。
「抜け毛予防は、早くから始めないと、いけないんだよ」

確かに、○ートネイチャーや○デランスのCMでは、
早いうちからの、対策が有効です。まずは、お電話で。
と言っている。

でも、この早いというのは、いつからなのか？
小学生か？？？

「ランドセルにいれて、昼休みにつけよう。これで、君の将来は安心だ。髪の毛フサフサ、○○○」
なんて、育毛剤のCMは見たことないが…。



M君は、小学生のときからの努力があったから、おでこの生え際の後退が止まったと信じている。

本人が信じているなら、それでいいが、たぶん、違うと思う。
その前に、後退が始まったのは、努力の意味がなかったのではないか？？？

すべてをポジティブにとらえるM君は、やはり凄い。。。