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「品格バカ」が多すぎる
2009年04月13日 23:12
『「品格バカ」が多すぎる(島村洋子)』です。
このタイトルに惹かれて読みました。最近の品格ブームに辟易していたので、ついつい読んでしまいました。特別に目新しいことはないのですが、タイトルに負けました。「品格」はブームだと言っていいと思います。
2005年12月16日のブログです。早くも、3年4ヶ月前のものです。この『国家の品格』は、2005年11月20日発行で、まさに「品格」ブームの魁です。しかし、この本が出た時、これほど品格品格と姦しいことになるとは思いもよりませんでした。端的に言えば、この「品格」流行は、出版社およびその編集者・営業と、著者の責任でしょう。折角の言葉=品格に、品格がなくなったように思えてなりません。まさに、このブームに関わった人たちは、出版社に限らず、敢えて申し上げれば、言葉の戦犯です。
だから、こう言う本が出ます。しかし、読んでみて思うのは、この本も「品格」からは逃れられていない、ということである。残念・・・!
引用・・・、
以前、ある女優が大先輩の杉村春子に、/「杉村先生はいつもきりっとお着物で素敵ですね」/と言ったところ、/「他人に素敵と思われるってことは、本人はしんどいってことなのよ」/と答えが返ってきたという。/誰かの見本になろうとするのはしんどいことなのだ。
「身なりにかまう」ということは「私は自分をこう扱っていますので、あなたも私をこのように扱ってください」という「自己申告書」と同じなのである。(中略)ある程度の年齢以上の人は少なからず経験があると思う。/何もかもいやで希望も見いだせなかったとき、それでも身なりを美しくかまっていることがどれほど難しいことか。/そしてそれを続けてきた人のことを私たちは美しい、と思うのである。/その美しさは若い娘さんの天然の美貌をもしのぐものだと私は信じている。
著者、島村洋子は・・・、
ただ基準は「美しいか・みっともないか」である。
最近、生活のテクニックですらない「手紙はすぐに返事を書こう」とか「下着は良いものを着よう」とか、どうでもいいことを取り上げて「品格」どうこう言う下品な人が多すぎないか。/はっきり言う。/そいつらは「品格バカ」である。
と、言い切る。この潔さがいい。例えば、両手がふさがっていれば、足でふすまを明けることがある、それが悪いかと、啖呵を切る。品格はテクニックではない。マニュアル本のごとき品格本の氾濫は、怖気がたつ。そういうことだ。
「品格バカ」が多すぎる
島村洋子
ヴィレッジブックス
2008年12月26日初版第1刷発行
このデジログへのコメント
> にあんさん
私の偏見ですが。
> 蒼☆彡さん
ご無沙汰でした。
コメントどうも有難う。
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