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かつて不倫に身を灼いたおんなのこにたしなめられたこと。

2009年03月14日 18:13

かつて不倫に身を灼いたおんなのこにたしなめられたこと。

そのちいさな赤いくちびるをすぼめて、
熱い熱い、蕎麦茶をすする顔に、
ダウンライトから降りてくる灯りがテーブルに映え、
透けるような白い肌を、背景から浮かび上がらせる

外の寒さから解放されたことも、
あったのかもしれない。
彼女はひとくちづつ、その熱さをたしかめながら
ゆっくりと、溶けるように、
「しあわせ」という言葉を、顔に浮かべていく

その美しさを独り占めしたくせに、
ボクは誰かにそれを伝えたくて、
しかたがない
まるで、どこかの街角
女優をみかけた幸運を
ふれてまわるみたいに

彼女は、やっと地をだしはじめ、
すごい、おてんばでおしゃべり
でも、美しさは息をのむぐらい
・・・愛してしまいそうだ(笑)」

「傷つけないようにね。」

「なぜ?」

「なんとなく・・・そんな予感がするの」

「だいぢょうぶ
彼女石橋を叩いて、渡らない性格
なので、これ以上、近寄ってくることはない
彼女の、とびきりの笑顔が凍り付くようなことはしたくない
だからボクからもこれ以上、近づかない」

「そうかな
気持ちって、抑えきれないもの。
お互い好きになってしまうと止められません。」

「ボクは意味不明の足長おじさん、で十分
目標も、終着点も、恋愛とは別の場所にあります。
チョコの返礼、イヤリングにしたんだけど、
その場でつけてくれて、すごくきれいだったよ」

「楽しそうね」

「あはははは
うん、とても。
でも、彼女がボクを恋愛対象にすることは、ありえない。
たぶん、ファザコンで、周囲にもボクぐらいの年齢の人間はいないから。
後はやっぱり、すごい食いしん坊なので。
昨日もすごく、幸せそうだった。」

自分に自信がないという彼女
美人ではないけれど、角度によっては、そう見えなくもない
ビミョーな立ち位置から、
ボクが、キレイなおんなのこに
やたら弱いということを指摘する
その度に、キレイなおんなのこに弱くない男なんて、いない、
と、ボクは言い訳をするのだけれど、
ボクが絶賛する、彼女の美貌については、
なぜかとても懐疑的で、
どこか嫉妬めいた感情を抱いてもいるのだろう、
けれど、ボクの言葉については、
冷めて客観的に、いつも判断をしてくれて、
そこが信頼できるところなのだけれど、
いくら、恋愛対象ではない、と主張しても
信じてはくれない。

12月の終わりから、週末はほとんど、
一週間に、下手をすると三回、
これだけ、ひんぴんと、デートをしているんだから、
それはまぁ、そう見えるのも無理はない、と思うけど、
ボクは、言い訳めいた言葉をつらねながら
氷のように、冷たくなっている自分の心の扉が
どれほど、さびついているものか、
かさぶたの下の痛みをたしかめるように
おそるおそる、手をのばす

メルトダウンしていら
手つかずの、
ボクの炉心は
いま、どうなって
いるのか

いきて いるのか
血は、かよっているのか
朽ち果てて、いるのか、いないのか・・・

なんて、思いつつ。

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