そんなの聞いてもねぇ

認知症のひとのお食事を介助していたときに

その人は目が悪いのか、まぶしいのか、普段から目は閉じてる人で

「開けて」と声かけしないと閉じたままで…。でも覚醒してお話はできる。あまりキャッチボールはできないけど、その方からの投げかけは楽しくて…

ある日、お食事を手伝っていたら急に目を見開いて、私をびっくりした顔でみて…

「結婚きまったの？！」と、聞いてきた

わたしは苦笑しながら「だれと？」と聞いてみた

「昨日あった人」と。昨日も働いてたからなぁ…と昨日会った人たちはそんな相手ではないけど…

「その人と結婚したら幸せになれます？？」と、更に聞いてみる私

そしたら、その人、フフって肩を少しあげて、苦笑して

「そんなの聞いてもねぇ、それはお互いがねぇ…」と返されてしまって。

妙に納得してしまいました。
幸せになれるときいても、それにあぐらかいてたら、崩れるでしょ？？ってことかぁ…と。

深いなぁ、やっぱりと、しみじみ思いましたが…
でもそこに、「で、相手はだれ？？」とは聞けなかったけど。

確かにね、幸せは自分でかちとらないとね。