パーソナルSMバイブル…緊縛ver

SMといえば…
先ずは、緊縛が真っ先に思い浮かぶんでしょうか…
(俺は違うけど…)

古くは、捕縄術から発展したと言われ縄の結び目や縄の通し方などで罪人の身分などを表したようです。

俺が最初に経験したのは、緊縛師なるものの『緊縛美』でした。
自由を奪われ…
苦悶表情を浮かべ…

ただそれは、女体を美しく縄で纏う。
もしくは、縄で抱く。
そんな赴きの…

当然、縄を受ける女性は着衣で受けている。
浴衣のような…
長襦袢のような…

俺は、縄を掛ける一部始終を
カチカチに怒張した状態で見学し、
時折説明する緊縛師の言葉など上の空。

何に興奮を覚えたかというと、身動きを封じられ掛け手の想いのままになすすべがない…
その表情と光景でした。

今思うと代名詞である、菱縄と亀甲です。
ただ、緊縛美を追求するという崇高な思考までは待ち合わせていなかったので…

鞣した(馬の油)麻縄を貰って練習し…

長縄はやはり鞭と一緒で、扱い難い。
何ヵ所かに分けて縄を掛けるぐらいまでしか行きませんでした。
俺がやると時間ばかり要して…

吊りまではさすがに無理でした。
生半可に縄を掛けると、掛けられる側の負担が大きく、危険を招くので。

せいぜい
高手小手や後手胸縄、一本の縄ではそれぐらい…

縄を纏う身体は、高揚し角度に寄っては血管が起き上がり…
縄を解かれた身体も、また興奮するのです。
抱かれた縄痕の生々しさ…
ただ、縄に掛けただけなのに…

自由を奪う為の縄
心を開放する為の縄でもあることを縄を纏った女性から聞き、怒張した俺を嗜めるかのような目で…

今は、ビンテージやマスク、ボールギャグなどありますが、結び目１つで自在に操れる縄は敬服します。

今でもちょっとは、掛けることが出来るのかな…
ただ、拘束具は沢山あるしビジュアル的にも素敵なモノもありますね。
手間をかけて向き合い、全精力で愛する。
このことは、もっとも譲れない部分です。
それは、他の愛し方も同じ…
相手を深く理解し深く想い…

これが、変態と思われるなら
変態とは、誇らしい誉め言葉。
縄に限らず、手足となる道具は使い回しはしない。
いくら消毒やメンテをしても…
他の人で使った道具を、また次の愛奴に使うのは…俺の中ではあり得ない。

俺の中の緊縛でした。