『特定愛人契約』解禁、法案提出を閣議決定

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　ここからはニュース解説です。　社会部、関口記者とお伝えいたします。

【司会】関口さん、『特定愛人契約』とはそもそもどんなものですか？

【記者】はい。簡単にいうと現在の民法が定める『一夫一婦制』を維持しながら、夫・妻以外の特定の第３者（LGBTまでを含めるかは議論が分かれている）との婚外性交渉を条件付きで認めるというものです。特定の、というところがポイントでこの第３者は「配偶者が合意した」人物１人に限定されます。

【司会】法案提出の背景はどんなところにあるのでしょうか？

【記者】昨今の出会い系サイトやSNSによる性犯罪の増加、さらに離婚率の上昇、主原因として多発する家庭内DV、さらに逆にいわゆる『セックスレス』および無関心問題、など広く発生している諸問題を、ある意味『対処療法』的な方法で解消するのが目的です。

【司会】なんだか広すぎてよく理解できていないのですが、独身の方には影響はないのですよね？　なぜ夫婦間に焦点が当てられるのでしょうか？

【記者】はい、もちろん独身の方にはいままで通り何の制限はありません。ただ、現在の婚姻率の低下の原因が『同世代の異性』との付き合いがつまらない特に性交渉がヘタで興味が持てない、という理由が大きく考えられます。独身女性へのアンケートの結果をみると特に顕著で、多数の女性が初体験の相手が『既婚者の上司』など、ある程度性体験の多い異性であることから、経験不足の同世代独身男性への関心の低下に拍車がかかります。これが婚姻率が上がらない主因と思われます。

　独身男性も相手にしてもらえないせいで、結果的に『性交渉』の経験そのものが不足、悪循環が生じるわけです。同世代の独身女性に相手にされない独身男性は、風俗店にでもたよるしか性の処理ができていません。これでは充実した結婚生活へ向けての『訓練』不足となります。そこで、ある程度経験値を持っている既婚女性に活躍の場が出てくるのです。ちょっと若い独身男性に『愛の手ほどき』と基礎実地教育を与えることにより、対象男性に結婚とは『こんなにいいものなんだ！』という実感を植え付けることができると考えられています。

【司会】では、具体的にこの法律が成立するとどうなりますか？

【記者】はい、まず現在の夫婦間で『話し合い』を持つことが推奨されます。『今度こういう法律ができたけど、おれたちもちょっと考えてみない？　ちょっとマンネリ化しちゃったし、ここは一つ外からの刺激を受けるのもいいんじゃない？』とにかく性や男女の付き合いに関する会話を夫婦間に持たせることから始まります。そして『あの人になら、妻を（夫を）任せられる、契約に合意するわ！』となります。ある一定の回数（月に３回までとか）完全な避妊を必須条件に、特定の相手方とのデートが解禁になります。配偶者もすすんで送り出してくれます、『楽しんできてね、うちのことは心配しないで！来週は僕も行かせてもらうし』。ただし、事後の報告はきちんとします。どんな風にどんな感じで、特定第３者が行為におよんだか、その結果はどうであったかを夫婦間で共有します。性的な会話が増えることで、夫婦生活がいぜんより興味深くなることは間違いないでしょう。とにかく性コミュニケーションを増やすことが、本法案の根本中堂なのです。

　　夫婦に好し、独身にもよし、さらにチャンスの少ない『シニア』にも大好機！　三方良し！

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【注】特定愛人契約のわかりやすい例が、小池真理子氏の直木賞受賞作 『恋』に描写されています。ご一読をオススメいたします。（本ニュース解説は、国営放送ではございません。）


Mozart - Concerto for Two Pianos (No. 10), K. 365 (Brendel, Cooper) （２５分）静止画のみ
https://www.youtube.com/watch?v=jSRcu7yGVPw&t=43s