香港の現状

選挙も終わりホッと一息という感じでしょうか。



国内では相変わらず吉本の芸人と社長の対立やらジャニー社長の死去に伴う過去の犯歴の糊塗の蒸し返しやら見事な程の平和ボケ工作が行われています。


しかし、世界は正に危機的状況…にあるのはいつも通りなんですが。


わしが今注目しているのは香港です。



https://www.channelnewsasia.com/news/asia/fake-news-war-divides-confuses-in-hong-kong-11753230



例の逃亡犯条例改正案に端を発する巨大デモにより行政長官が辞任に追い込まれたのは民主主義的快挙でした。

香港の行政長官は現在、一応選挙で選ばれていますが、その方式は近代的な民主主義選挙とは相容れぬ形式のものです。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48618554
に拠ると以下の通り。

（引用）

香港政府トップの行政長官は現在、1200人からなる選挙委員会で選出される。この人数は有権者の6％に過ぎず、その構成はもっぱら中国政府寄りだ。

立法会の70議員全員が香港の有権者に直接選ばれているというわけではない。議席の大部分は、親中派の議員が占めている。有権者によって選ばれた議員の中には、忠誠の誓い（「中華人民共和国香港特別行政区への忠誠」というもの）を正しく述べることを拒否したり、「香港は中国ではない」と書かれた旗を掲げたりしたことで、議員資格を剥奪された者もいる。

（引用終わり）

つまり、一国二制度とは名ばかりで、中共はその管理を強め、香港を大陸に飲み込もうとしているのが実情で、自らを「香港人」と規定する香港の若者がそれに反発するのは当然の流れです。

（上の記事に依ると18～29歳の香港住人は97%が自らを「香港人」であり「中国人」ではないと規定しています）


そんな中、今週頭辺りにネット上で怪しい記事が出回りました。

大筋で「人民解放軍の戦車が香港に突入、天安門事件の再現が起こった」という内容でした。

例として

https://twitter.com/AsiaShinbunsya/status/1153940253477969920

を挙げます。

（引用）

<速報>
本日未明から午前にかけて、人民解放軍の装甲車及び兵員が、香港に入った模様です。また、中国国防省は、記事会見において、香港問題で人民解放軍の出動の可能性を示唆しました。（アムール通信香港支局）

（引用終わり）

これなど分かり易い例で、誰も聞いたことが無い「アムール通信」という通信社が発信した形態を採っていますがこれが実在しない通信社であることはちょっと調べれば誰でも分かります。

https://matome.naver.jp/odai/2156401900290319201


しかし、デモ隊に対して集団で暴行を働く組織的な動きがあることは事実のようです。

https://www.afpbb.com/articles/-/3237051


https://www.youtube.com/watch?v=WjNvyGNvGEM

この動画を観ると組織的ではありますが統率が取れておらず、体格もチンピラにしか見えず人民解放軍が平服で活動しているのではなさそうです。


何れにせよ、情報を混乱させ世界の目を欺こうとする勢力があることは間違いありません。

そしてこの場合の勢力は中共以外ではあり得ません。



世界は沸騰しています。



それが我が国のメディアが報じるのは吉本の芸人と社長の対立やジャニー社長死去と過去の犯歴。



この現状をおかしく思わない人はいないでしょう。



皆さん、テレビを消し、情報はネットで得るようにしましょう。


そこでリテラシーを磨けば、世の中の動きが遥かに正確に把握できるようになります。


本当の民主主義、とは個々人がそのような責任を果たすことで成り立つのだと思います。