趣味は読書、ヘルマン・ヘッセ

多分、中学校の国語の教科書だったと思うが、ヘッセの「クジャクヤママユ(少年の日の思い出)」が載っていて、とても印象に残っている。
青春前期のほろ苦い、友情の物語。
今、僕は40年ぶりくらいに、「車輪の下」を読んでいる。もっとも、今の版は新潮文庫で、昔読んだのは角川文庫だった。しかし、訳者としては、新潮文庫の高橋健二が良いと思う。
まだ、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」も再読したいし、ドストエフスキーの「白夜」も再読しておきたい。
これらは、ほとんど十代の頃読んだ。あたかも、若い頃しか文学作品を読む時期が無いかのように、読書を煽る惹句が多いが、人生をある程度経験して改めて文学作品を読むと勿論、若い頃とは全く理解の度合いが違う。
これは、未知の作品を読むのに匹敵するほど面白い。
読書、特に長編文学作品の読書は、若者の特権ではなく、老後の楽しみになるかもしれない。
大活字本が必要かもしれないが。