【お題日記】初めてのHはうまくいった？

前に書いたんで探せばどっかにあるけど……。

「うまくいった」訳でもないですね。（汗）


俺は高校生だった３年とも、文化祭実行委員で３年間パンフレット編集の担当だったんですが、
パンフ担当は夏休みに編集する、って伝統があったんですよ。
で、（まぁ出られる日だけでいいんだけど）夏休みにも学校にいた、と。

１年の時はペーペーですから、先輩のお供でスポンサー回りとかパシリ。
パンフレット制作費は全額、スポンサーに広告出して貰ってしのいでたんです。
なので、何件も何件も回って頭下げました。
で、俺が付いた先輩が、２年の香織センパイ（一応仮名）でした。

この頃から、香織センパイは俺を弟みたいに可愛がってくれて、俺がパシリに行かされる時も「いっしょに行ってあげるよ」なんて。
ホント、優しかったんです。

２年の時は、俺はレイアウトの一部とか任されるようになって、香織センパイはパンフ担当から外れてましたが実行委員会の中枢部にいる３年のセンパイで、当時は校舎に併設されたプレハブの生徒会室（冷房ナシ）で作業してたんです。

あの日はパンフ担当は全員スポンサー回りで、たまたま生徒会室は俺と香織センパイだけでした。
俺は多分レイアウトか、イベントの紹介文を書いてたのかな？
ホント暑い日で、窓全開の生徒会室は風がある時以外はウチワ必携。
姉弟みたいな俺達はお互いをあおいであげる、って感じでした。

ふいに、香織センパイが「トイレ行ってくる」と中座しました。トイレは校舎内にしかありません。
校舎は基本的に夏休みなんで無人ですが、職員室のある第１校舎と生徒会室の隣にある第２校舎だけ鍵が開いてるんです。昼間のうちは。

俺はホッとしてました。
高校の女子の制服は、夏はブラウスの上にベストなのですが、暑いからセンパイはベストを脱いでました。
で、水色のブラが透けてたんです。
もう30年以上前の17才の俺は、今を知ってる人なら想像も難しいくらいウブ（爆笑）でしたから、実は直接観れなくて困ってたんです。（笑）

自分でも信じられません。（爆笑）

――やがて、センパイが帰ってきました。
「おかえりなさい」
「ね、フブキく～ん。校舎のほうが涼しいよ？休憩しない？」

センパイは、俺には甘い声を出すんです。

「え？そうなんですか？ココより涼しいってのはいいですね～」
「でしょ？行こ？」

俺達は校舎に入りました。
無人の校舎は確かに涼しい。誰もいないけど、慣れた建物なんで不気味でもありません。
センパイとあれこれ話しながら、センパイが階段を昇るので俺も付いて行ってました。

３階まで昇りましたが、センパイは更に上に行こうとします。
「え？まさか屋上ですか？」
屋上は、生徒の出入り禁止です。
「だいじょぶだよ、誰もいないんだし。きっと風あるよ？」

俺は初めて、校舎の屋上に出ました。

たしかに風はありました。でも暑い。
「暑いじゃないですか～」
言いながらも、俺たちはホントの姉弟みたいに小走りで走りながら（笑）仲良く談笑してました。

「あ、この陰なら……」
香織センパイは、階段室の陰に俺を誘いました。
ちょっと前から俺たちは手を繋いでましたっけ。

階段室の陰の部分は、直射日光を避けられるだけマシでしたが、それでも涼しくはありませんでした。

陰になった壁にもたれて、俺たちは座りました。

センパイが身体を寄せてきます。
なんか嬉しいんですが、照れ臭い感じでした。

しばらく話していたら、センパイが不意に言いました。
「ね。フブキくん、あたしのこと好き？」

「――好きですよ、香織センパイ優しいし。いろいろ教えてくれるし……」
「ホント？じゃあ、もっと仲良くなろっか」
「へ？」

その後のことは、記憶が断片的です。
でも俺の目の前でスカートをまくったセンパイがノーパンで、陰毛はチラっと見えたけどほんの一瞬で、センパイは制服を脱がなかったから裸身を見てなくて、オッパイすら揉んでなくて、なぜ抵抗しなかったのか自分でも曖昧で、でも射精した感触はハッキリ覚えてるんです。
終わったあとで、キスされたことも。

制服は、汗でビッショリでした。

あとの記憶も曖昧なんですが、暑い生徒会室は全員が知ってることで、汗で怪しまれた、って記憶はありません。

センパイとの２度目もありませんでした。
俺がセンパイを避けてたし。

３年の時は俺は編集長で、夏休みもほぼ毎日学校にいたんですが、同じような経験もありません。


この初体験は俺のトラウマとなって（苦笑）、俺は23才あたりまで――マトモに女の子と付き合えなくなっちまったのでした。