成程話:どんな得をさせただろうか？

ひと肌脱ぎたくなる人とは、どういう人でしょうか？
以下をどうぞ♪


「人徳」という孔子の時代の徳治政治を思い出すわけだが、人徳だけで顔淵のような立派な弟子を得られる人はそうはいない。
ただ、礼儀正しく、人と信頼を大切にする人でなければ、徳を募ってついてくる人もいないだろう。
次にこれは鎌倉時代の「御恩と奉公」の精神と同じだが、自分がひと肌脱ぎたくなるのは、「自分の面倒を見てくれた」という世話好きで面倒見のいい人ではなかろうか。
とくに人生を切り拓く手助けをしてくれた人への恩はいつまでたっても忘れないものである。
それは与えてくれた指導やインスピレーションへの恩かもしれないし、具体的な紹介や機会を与えてくれたことへの恩かもしれない。
苦しいとき、まわりが手を差し伸べてくれないときほど、こういう人徳のある人は手を差し伸べてくれるものである。
「まわりの人がサポートしてくれない」と嘆く前に自問すべきなのは、「自分はまわりの人に、一体全体、どんな得をさせただろうか？」という単純な問いである。

最強の働き方
ムーギー・キム著
東洋経済新報社より


自分に対してよくしてくれない人を思い浮かべてみると、自分もその人に対してよくしていないことに気付きます。
得てして人は、してくれない事には敏感だけど、してもらっている事には鈍感だったりします。
そして、
自分がしてあげたことはよく覚えていて、自分が不義理にしていることには気づかないものです。
自分が得るものを変えたければ、最初にやらなくてはいけないのが「与えるものを変えること」
優しくされたかったら、まず自分が周りの人に優しくしなければなりません。
自分は厳しくしても、周りに優しくされるなんてことはありません。
人に厳しくしたら、人から厳しくされる（厳しい目で見られる）のです。
やさしさも、厳しさも、どちらが良い悪いではなく、得るものを変えるには与えるものを変える必要があるということを伝えるための例です(^_^)b
「自分はまわりの人に、一体全体、どんな得をさせただろうか？」
この問い、素敵ですね♪