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昔働いていた会社の同窓会。
辞めて新天地で働いている同志での飲み会なので、同じ職場で働いていた頃にはできなかった話で盛り上がる。





超イケメンエンジニアのＭと、ダメダメ派遣のＨが付き合っていたけれど、破局。

そして、Ｍさんの新しい彼女は、バイリンガルのお嬢様。


Ｈ「やっぱりＭさんは、私なんかよりああいう人が好みだったんだよね～」


なんて、ダメダメ派遣Ｈは落ち込んでた。
別れ話は１年間以上にわたってされていたんだけど、ズルズル引き留めて、
引き留めきれなくなったあたりで、きっちりフラれたらしい。


完璧男と完璧女、なんか疲れそう。
ダメダメＨくらいがちょうどよかったのにね。

私「いつも私の後ろの席で黙々と仕事して、何考えてるかわかんなくて、恋愛するカラー皆無だったのに」

Ｈ「会社ではあんなふうだけど、私と二人っきりの時はすごっく可愛くてやさしいの本当は可愛い人なんだよ」


そりゃあね。
女と二人っきりの時までエンジニアリングしたくないだろうね。






そんなＨの愚痴を隣で聞いていた、元同僚の色白男が、喝。

白「裸見せた女の前でしか自分出せないような男は、所詮それだけの男なんだよッ！サイテーだッ！」


外ではイケメンで、女の前では可愛くて、イイ男じゃんｗｗ


白「自分を出せる相手が自分の女の前だけって、人間スキルが足りないんだよッ！」


どこでも脱いでどこでも自分出しちゃう風俗好きな色白は、
プロポーズの前日も風俗へ行き貯金が1500円しか無く、
プロポーズ直後の給料日にも風俗へ行くという、
私の元同僚の中でも最底辺に位置するダメ男なんだけど、

なんか、憎めない。

この日もわけのわからない喝で和んだり。
会社でも、風俗厨バレてるのにあまり不潔臭しなかったり。










って、思い出。
なぜか急に思い出した。
むちゃくちゃな会社だったけど、いい職場だったのかもなあ。




私は、クラスメイトと付き合うとか、同僚と付き合うとか、
そういうのは無理だったので、
男ばっかりの環境なのに日常の外に男がいるっていう、ミステリアスな要素を持つキャラだった。


今だって、
家と仕事はきっちり。
気を抜けるのは彼の家だけ。





私って、Ｍさんだったんだなあ。
同じチームなのに何考えてるかわかんなくて、
色白の風俗厨に「サイテーだッ！」って言われちゃうような。


裸になると、可愛くなる。
男にしか見せない顔がある。
男の前でしか、可愛くなれない。






おい、色白。
ダメ男なのに私の記憶に濃く登場するな。
ダメ男にサイテーって言われるって、
けっこう堪える。