愛人契約　出題編

※あまり気持ちの良くない話です。
読まれる方は注意してください。

たぶんしばらくこんなのばっかり。



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定められた期間、愛人として義務を果たすことが条件。
行動を妨げることはないが、相手の望むときに必ず身体を差し出さなければならない。


期間は以下のどれかを自分で決める。

5年契約なら、5年後には経営する会社で係長になれる。

10年契約なら、10年後にはサロンの経営者に。

20年契約なら、20年後には知事に。

契約した期間に応じて願いを叶えてくれる。



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あなたならどうする？

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高校をドロップアウトしたA子は、親にも見放され20歳まで自宅でひきこもり状態だった。
将来どうするのかわからない。
このまま親にすがって生きていくわけにもいなないのに。
そんなA子にどのように接して良いかわからない父親と母親は、毎日喧嘩をして家庭はめちゃくちゃだった。


20歳になり、A子はとある飲食店のバイトに応募した。
面接後、オーナーを名乗る初老の男に呼び止められ、A子に愛人契約を持ちかけてきた。
体格のわりに筋肉質、精悍な顔つきで、性欲も強そうであった。

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「マイホームだって持てる。優しい夫とかわいい子供を持つ主婦にもなれる。医者でもタレントでも芸術家でもどんな道でも用意できる」

「損な話ではないだろう。決まった期間だけ今まで通りダラダラ過ごして、その後、今のままじゃ絶対に手に入らない未来が待っている」

「代償として、わかりやすく言うとおまえはわたしの所持品となる。おまえの身体をおもちゃにすることも当然ある」



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A子は10年契約を結ぶことにした。

再び家に引きこもったA子はただ男の連絡を待つ身となった。

5年後の主任よりは経営者になりたい。
知事なんてわたしには荷が重い。経営者のほうが無難。
10年間身体を差し出すことになったけれど、これで経営者になれるなら…。

どうせこのままでは親に迷惑をかけるだけ。
だったら今の現状維持よりは、10年後の未来をとる。
誰でも、リスク無しで何かを得られるわけではない。
このチャンスを逃したら、わたしなんかが経営者になれるわけがない。

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後日、彼女は自分の考え違いに気づいて契約を解除したいと申し出る。

どうなったかはご想像にお任せする。


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解答編は後日。
注釈：契約上の不備ではありません。
契約自体は重要でないので内容はいいかげんですが。