殺すな、

人が人を殺すことは誰だっていけないことだと知っている。
でもなくならない。

刃物で刺されて死んでいくことは、どれだけ哀しいことだろう。
生きたまま土に埋められることは、高いところから投げ落とされた時の恐怖はどんなものだったろう。

何故やめない。

殺した人間には自分が死ぬときまで、その恐怖はわかるまい。

殺すな。

人に人を殺す権利はない。ただ復讐は一回まで可。

自分の欲のために、やめられないほど人はそれほど愚かなのか。
ならば滅んでしまえ、人間。
殺された者の恐怖を無かったことにして忘れてはいけない。己の業の深さを思い知りながら滅んでしまえ人間。

やりきれないな。