キャバで出会ったお客様のお話。

キャバクラって、ほんとに色々なお客様がいらっしゃいますよね
特に印象に残っているエピソードを紹介します
火曜日の１０時頃、毎週いらっしゃる方がいました
歳は聞いたことなかったけど、多分４０代後半～５０代くらい。
毎週お一人で指名はせずに、ラストまで飲まれて行くんです。
付いた女の子には必ず１杯以上飲ませてくれるんですよね
ある日、そのお客様が私を指名してくれたんです
落ち着いてゆっくりお話してみたかったお客様だったのでとても嬉しかったのと、驚きでいっぱいでした(笑)
何故？と思いつつお話を伺ってみると、以前席に付いた時に私がハワイアン雑貨が好きだという話をしたのを覚えていてくれたらしく、ハワイに行った時にお土産を色々買ってきてくれたのです
カメの大きめのバッグに、こっちではあまり見かけないドレッシング類や、ドライフルーツ、かわいい小物も色々詰めて持ってきてくれました
その日は結局ラストまでいてくれ、私は１０時～２時まで４時間ゆっくりお話をすることができました
とても穏やかで、気品のあるお客様でした

ところがその日を境に、そのお客様がぱったり来なくなってしまったんです
お店の中では、私が最後に指名されていることもあり、私が何か失礼なことをしたのではないかと噂までされたのですが…(笑)

しばらくして、私の祖母がガンの手術をしたのでお見舞いに隣の市の大きな病院行った時偶然そのお客様を見つけました。
祖母の隣の病室(個室)に入院されていました。

末期ガンだったそうです。

最後になるのなら、と、体がまだつらくないうちに自分がやりたいことをやって過ごしていたそうです。

ご自分のやりたいことをやって、最後まで過ごしたい、というお考えだったそうです。
だから、もうやり残すことはないんだ、と。

またしばらくして祖母のお見舞いに行くと、隣の病室は空になっていました。

祖母に聞いたところ、市内のある会社の社長さんで、隣の部屋まで聞こえる程苦しんで処置室に運ばれ、亡くなられたとのことでした。

お店にはこのことは言わず、きっと今では忘れられてしまっているのでしょうが、私には忘れられない思い出となりました。。。


まとまりのない長～い文章読んで頂きありがとうございました
次回はもっと短くて楽しいものを載せます