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おやじシネマレヴューその3「潜水服は蝶の夢を見る」

2011年05月02日 02:26

おやじシネマレヴューその3「潜水服は蝶の夢を見る」

潜水服は蝶の夢を見る 「Lescaphandre et lepapillon」

ファッション紙 ELLEの編集長であるジャン=ドミニクボビー(マチュー・アマルリック)は離婚をするも人生を謳歌していた。ある日、自分の息子を乗せてドライブをしている最中に脳溢血に襲われる。一命を取り留めたものの3週間の昏睡状態の末意識が回復する。
が、しかし・・耳は聞こえるが言葉を発する事が出来ず、全身麻痺という最悪な状態だった。「閉じ込め症候群」により全身の運動機能を失った彼は絶望の淵に立たされる。華々しく自由な世界にいたジャンは今の状況を暗く重い潜水服を着た様に感じていた。
 ある日、病室に来た言語療法士のアンリエット(マリー=ジョゼ・クローズ)は唯一動かせる事が出来る左目の瞼を瞬きさせる事によるコミュニケーションの手段をジャンに提案する。この方法によりジャンは表現の手段を見つけ、わずかな希望を手に入れる。まるで蝶が自由に舞うかの様な感覚を覚える。

ジャンは今までの自分の人生を活字にして残す事を決意する・・・。

突然の病で全身が麻痺したジャン=ドミニクボビーが、唯一動く左目を使って書いた実在する自伝を、「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベルが監督。2007年カンヌ国際映画祭監督賞、高等技術賞を受賞したほか、数々の国際映画祭で受賞した作品である。何でも当初ジョニー・デップオファーがあったみたいですが、例の海賊映画でスケジュールが合わずマチュー・アマルリックに決まったようです。
当時話題になったのでご存知の輩もいるかと思いますが、以外に単館上映に留まっていたのを記憶しております。
 
この映画を観て何より感じた事は、普通このようなテーマに見られる喪失感があまり感じられず、ジャンの自由人的な性格が四肢の自由を奪われても前向きに考えるという所が見ていて滑稽でもあり小気味良ささえ感じたのです。特に女性好きな部分は決して損なわれてないというところが! 

原作本も読みましたが、左目で交わされた20万回のやり取りがそのまま原稿になっているので字数が極端に少ないですが、妙にリアルで良かったです。

まだご覧になってない方は是非、本か映画を観てください。
お勧め度 ★★★★

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