恵理香 22-反応

生で入っているのにも拘らず、長い時間俺は出ないでいた。
こうして喋っているからだろうな、と俺は考えた。
恵理香の顔をずっと見ながら話していたが、いま初めて気が付いた。
恵理香は真理さんに似てる。
よく似ている。
いや、そっくりじゃないか。
何故今まで気付かなかった？
明日は土曜日だ。


「明日は休みか？」
「うん、当分土日」
「ある人に会って欲しい」
「誰？」
「俺の先生なんだ・・・人生の先生」
「へー、賢い京介さんの先生？」

京介はジロリと恵理香を睨んだ。
「女なんだ。嫌か？」
「いいよ」
「ずっと出さないで、こうしてる気？」

俺は一気に動きを始めた。
「あー、京介さん気持ちいい」
初めてだ
初めて恵理香がしている最中に声を出した、話した。

「気持ちいいのか？」
「うん」
「だったら、もっと声を出して欲しい」
「いいの、すっごく気持ちいい、あぁー」

そう答える顔が歪んで、苦しそうに見える。
「これでどうだ？」
京介はこれ以上は無理な速さで動き続けた。
「あーいやーああー」
「抱いて、強く抱いて、あぁー」


余りにも恵理香の大きな声と体の揺れに、京介は大丈夫かと心配になった。
「大丈夫か？平気か？」
「いいのー、気持ちいいの・・・あぁーいやー」

全身が震え出し、今はガタガタと痙攣している。
京介はこんなのは見たことが無かった。
経験が無さ過ぎた。
不安になる程の恵理香の反応に、どうしていいか分からず動きを止めた。


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