ある意味では、罪を背負わされた人たち

唐突ではありますが、若いころには天皇制と言うか、憲法の第一条に対して否定的な立場にあった欅であります。
どう考えても先の戦争の責任の一端は、皇室にもあったように思えるからであります。
しかしながら寄る歳波となり、国民として数十年間皇室や天皇たるものについての行動や発言を見聞きするにつれ「満更でもない」と思うようになってきた次第でもあります。

即位二十周年の行事での言葉を以下に貼り付けますが、『』内の部分を深く読みたいと思うのであります。

　「即位２０年にあたり、ここに集まられた皆さんの祝意に深く感謝します。即位以来、２０年の月日がたったことに深い感慨を覚えます。

　『この間には、日本で、また世界で、さまざまなことが起こりました。日本は高齢化の進展と厳しい経済状況の中にあり、皆さんもさまざまな心配や苦労もあることと察しています。

　日本人が戦後の荒廃から非常に努力をして、今日を築いてきたことに思いを致し、今後、皆が協力して力を尽くし、良い社会を築いていくことを願っています。』

　きのうの激しい雨に、きょうの天候を心配していましたが、幸いに天気になり、安堵（あんど）しました。しかし、少し冷え込み、皆さんには寒くはなかったでしょうか。本当に楽しいひとときでした。どうもありがとう。」

先ごろ国会の開会に際して、天皇の言葉にもっと主観を入れて欲しいとの外務大臣の発言が物議を招きましたが、今回の言葉以上の事は語れぬだろうな、と思った欅であります。

今上天皇皇后両陛下は、今でも戦争の責任を引きずっております。
国民の象徴であると同時に、国民の罪に対しても「痛み」を感じられて居られるように感じた出来事でありました。