喉の奥まで

キーをテーブルに置く、
ガラステーブルの上でカチャン、と音がはねる、、
戸口を振り返ると
靴を脱いでいる姿、、

突き動かす衝動が、、、、
部屋の感想も
空調の加減すら言葉にしない、、
命令の言葉も発していない、、
グッと
腕を掴み半ば引きずるように窓辺に、、
いきなりの歩みに足がもつれバランスを崩す、、
無理なテンションがかかったまま回すように壁に
押しつける、、

頭に手をやりグッと下げる、、
乱れる髪、
間をおかずにジッパーを下げ
熱をおびているものを外気に解放する、、
混乱と怯えとあきらめの目が見上げている、、
(慣れ、、なのか、、、、)
目を閉じ
ゆっくりと唇が開く、、、
人の口内の暖かさを感じる、、
舌が蠢く、、、まるで単体の生き物のように、、

あらかじめの言い渡しなど無い状態での
ミスの無い自ら進んでの行為に
軽くさざ波が走る、、
(良い反応だ、が、、ルーテーンなのか、、)

予知もさせずに
後頭部を押さえ喉の奥まで突き入れる、、
反応し振られる頭、、
両手で挟み　より喉奥へ、、、

クグまった音が喉の奥から
発せられ　口から外し
咳き込み始める、、

顎を伝う涎の糸、、

街を歩いていた服装が崩れている、
床に向き荒い息を吐いている、、
(つむじが揺れている、、)

「立て、」
部屋に入ってから初めての声、、
手首を握り立たせる、、、