耐久SEX 発端

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そういえば

久々の更新なので

過去話のひとつ

耐久エッチの話



今から20年以上前の話

大学を辞めてバイト生活も期限切れ間近

最後に出会った女との話のひとつ

出会いも異常　終わり方も異常

途中も異常　

その中のひとつ

「ねえ、」

高橋由里は言った

「なに？」

「あなた　えっち得意よね」

「まあ　人並み以上にはな」

「1回に何回したことある？」

「ふむ...2、3回かな」

「それが限界？」

「いや　余力はあるんだが」

「何回くらいいけそう？」

「わからんが　多分　先に体力が限界になる」

「ああ　なるほどねえ」

「うむ　5、6回出すとなったら24時間くらいかかるかな」

「長丁場ね」

「うむ、耐久24時間みたいなもんだ」

「ちょっと　今　なんて言った？」

「ん、耐久24時間」

「耐久24時間....耐久...えっち...」

この女、なんか　とんでもないこと思いつきやがったな

暗闇ゲームやら　線路沿いエッチとか

予測は出来た



「いいわねえ」

「あのさ　」

「なに？」

「覚悟はある？」

「わたしにそれを聞く？」

「愚問だったな」

「で、どうよ？」

「それこそ愚問だ」

「そうね、そうだったわね」



そういう展開で　彼女との耐久エッチが決定



ルールは簡単

1時間以上の休憩は取らない

すべてが終わるまで部屋から出ない

終わりはどちらかのギブアップのみ


無謀な試みは決定した

かくして　泊まり込みに必要な食い物を調達し

由里は　どういう方法かはあえて追求はしなかったが

数万の金を数日で用意し

とりあえずホテルを2泊おさえたらしい



本題に入る前に　由里について説明しておこう



彼女とは行き着けだった飲み屋の常連であった

わたし同様に数万のツケをしながら

それでもなお通う素敵な神経の持ち主で

ある日　金ぶりのいい客の前で

やって見せたら10万づつもらえる

その誘いにのったのがキッカケだった

性に関しては自由奔放な考えを持ち

「気持ちよくなれて相手が喜んで　問題ある？」

そうはっきり言い切った

そしてさらに

「生きてくためなら何でもするよ

これまでそうしてきたし、それがわたしだから」

うわべではなく　まじにそう生きてきた

そんな女であった

エッチについても　やるからには

自分も気持ちよく相手も気持ちよく

そういう考えの女だった



そして　食べ物、飲み物、栄養剤を買い込み

わたし達は　戦場に向かった



先に軽く食事を済ましホテルにチェックイン



わたしは先にシャワーを浴びた



そして彼女がシャワーを浴びてる間に

軽く柔軟体操をし　身体をほぐす

そしてゆっくりと気持ちを切り替えていく



多分　過去に数回しか発現していない自分

何回か　不本意ながら　発動した暴走モード

回数を繰り返すうちに　少しづつ記憶は残る

そして　行き着いた　本気モード



多分　彼女はそうでなくちゃ相手は出来ない



本気のやがみ


そして　シャワーから出てきた彼女は

髪を乾かしている

ドライヤーの音が洗面所から聞こえる

髪を乾かしながら彼女は何を思う

彼女も気分を高めているかもしれない

そこから出てくる彼女は本気の彼女


わたしは音に神経を集中させる


ドアが開く音　そして近づく足音

そして彼女の息遣いも聞こえる

振り返ると彼女の顔が目の前にある

彼女はわたしの肩に手をかけ

バスローブを肩から落とす

潤んだ目　それは女の目

すでに軽く自分で高めてきたのじゃないか

そう感じるほどに　彼女の身体は熱を帯びている

「耐久ゲーム・・・開始・・・」

彼女がそうつぶやく

わたしは頷き彼女を引き寄せる

愚かしくも楽しく最後は意地のぶつかり合い

ゲームの幕はあがった