僕は妹に恋をする

世の中のかわいい妹を持つ兄にとってこの映画は
鋭く心に突き刺さるのではないだろうか。
そうなんだよ。小さい頃から一緒だからお互いの事が
お互いに誰よりも手に取るように分かるし。
もうそれはそれはかわいくてしょうがない。
気持ちとしては、もう全てを包み込んであげたいような、
目に入れても痛くないくらい本当はそれほど好きな訳で。
こっちの想いにも勝るほどの妹からの想いが返ってきて、
もうそんな時は早く妹にもっともっと俺の想いを伝えないと、
と妹の事で頭がいっぱいになる。
しかし！現実は妹であってそれ以上の関係は許されない。
ここだよ、この壁が立ちはだかるんだわ。
それはそれは、悩まされるよ。本当は結婚してずっと一緒に
暮らしていきたいのに。
そしていつかは、その愛する妹に子離れならぬ兄離れを
突きつけなければならない時がどうしても訪れる。
これは辛い。離すのも辛ければ、だんだん離れていくのも辛い。
妹との事は俺の恋愛感に多大な影響が今でも根付いている。
でも今でも、できる事なら妹とずっと一緒に暮らせたらなぁって
ふと思う事もある。でもやっぱりダメなんだよなぁ、それは。
だからこの映画を見終わった後全然スッキリしない。
「いやいや、その気持ちも辛さも十分わかってるんだよ。その後だよ、
問題は。で？それからどうすんよ！？」