趣味は読書、分相応2

たまには、読書の話を。
中学一年の頃、友人に勧められて文庫本を買ってから、ずっと僕の読書は文庫本だった。
文庫本の利点は、廉価であること、コンパクトであること、多くの作品に解説が付いていることなどだ。
ただ、型落ちというか、大手出版社の全ての本が文庫になるわけではないし、新刊から多分、三年くらい経たないと文庫化されない。
つまり、贔屓の作家の最新作は、文庫では読めない。

年末、2年連続紅白歌合戦を見なかった。
先に発表される出演者一覧を見て、知らない人ばかりだったので、裏の懐メロ番組を見て、しかも早く眠ってしまった。
歌やお笑いで、もう感覚のズレを感じているが、読書もそうで、新しい作家や作品を開拓するのではなくて、もっぱら馴染んだ作家の未読のものを読んだり、好きなジャンルのエッセイなどを選んだりしていて、いわば保守的になっている。
大した収入もなく、安アパートに一人暮らしの身としては、廉価でコンパクトな文庫本が合っている。
ただ、年齢と共に視力が衰えて、本が読みづらくなっているのは事実だ。
単行本くらいの大きさの活字だと、読みやすいことは読みやすい。