愛の終わりに。。

君は、僕が捨てた闇を持っている。。予想外の言葉に、少したじろぐ。だが、ここで怯む訳にはいかない。。終わりにしましょう。もう、無理だから。私達。。初めてのスピードとテンションで、しっかりと、相手の胸に突きつける。。だから、君には僕が必要なんだ。自分では、気づいていないかもしれないけど。。この世に、送り出される事のなかった言葉達が、心の中で、暴れ出したのが判る。さっきまでの穏やかな笑みと、入れ替わりに現れた、眉間の皺は、顔を強張らせ、ゆっくりと悲壮感を呼び寄せる。まもなく、その瞳には泪が浮かぶのだろう。一年以上も一緒にいると、感情の流れは、容易に見えるようになるものなのだ。それでも、もう憐憫の情など持ってはいけない。これ以上は、愛を憎しみに変えるだけの時間と化してしまうから、今日を、逃す訳にはいかなかった。すべては終わったのだ。二人の世界が、何の意味も持たない。無。になった今。。