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「母という名の女」レビュー☆

2023年02月18日 02:02

「母という名の女」レビュー☆

エマ・スアレス主演他。母性などない。あるのは欲望だけ―隣にいるのは母ではなく、女という怪物だった・・・。メキシコリゾートエリア、バジャルタの海辺に建つ瀟洒な別荘。そこに二人きりで住む姉妹のもとに、長い間疎遠になっていた美しき母(エマ・スアレス)が戻ってきた。17歳の妹は同じ歳の少年との間に子供を身ごもっており、突然舞い戻った母は献身的に娘の面倒をみるのだが、娘の出産をきっかけに、自身の影のある深い欲望を忠実に遂行していく…。母にいったい何が起きたのか?彼女はそもそもいったい何者なのか―?「或る終焉」「父の秘密」でその才能を知らしめたミシェルフランコ監督、新たな衝撃のミステリーカンヌ国際映画祭ある視点部門グランプリ受賞作。

8/10点!!登場人物、皆が歪。十代で娘2人を生み育て上げ、離婚しても娘たちに頼らず一人で自活出来ているだけで十分、「母親」してると思うけど・・・。ミシェルフランコ監督は男性だから、その凄さがわからないのかな。娘の彼氏に手を出したことについても、娘と彼氏が17歳、母アブリルも17歳で出産しているから、今は34歳バツイチ。そう考えると17歳男子にとっては34歳は恋愛対象内だろうし、稀ではあるけれど逆もまた然りで、一概に「娘の彼氏に手を出してキモイ」の一言で片づけられない気がする。むしろ、問題なのは娘の母親に手を出すクズイケメン・マテオ(エンリケアリソン)だわと思ってしまった。娘と孫の傍で共に支え育てるではなく、孫を独占したいから裏工作をして娘のもとから消えたことについては、欲望を優先したと言えるだろう。しかし、日本の古くからある共依存スタイル子育てでは、義母母親から子供を取り上げてしまうなどは、普通に仕方のないこととして横行している。それをしたからといって異常者扱いはされないそれどころか、される側にも問題があったのでは?と言われてしまうことも。未成年子どもを産むことだって、17歳の子がいくら産みたいと言っても、親が反対しているとなると、医師は「家族で話し合って」と言う。親は当事者ではない筈なのに。確かにバレリア(アナ・バレリア・ベセリル)には母親としては頼りなさすぎる点があった。そういう日本と海外の悪習の違いが浮き彫りになる作品だった。勿論、アブリルも日本の義母も「あなたが育てるより私が育てた方がこの子の為になるわ」という救いようのない愚考の持ち主だ。でも、それで母性がない=女を優先したということになるのだろうか?母性は育まれるものだし、一種の思い込み、勘違いという考え方もあると個人的には思う(経験として本能的な母性を感じたこともある)。そうでなければ、期待値以下の我が子にガッカリしたり、殺しが起きたりしない筈だからだ。ラストのアブリルの行動は母性がないことの決定打として描かれていると思うが、これもパニクった養育者がやりがちな過ちである。日本標準だと全ての事柄が決定打には欠けており、福祉には「再構築しなさい」と言われるだろう。全体としてそれくらい繊細でグレーゾーンで危ういものを描いている。感想次第でその人と仲良くなれるかなれないかがわかりそうな作品です(笑)2018年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2023年02月19日 01:22

    父でありながら男であると同じなのに、どうして女性だけ母は女であってはいけないみたいに言われるのか意味わからないです。世界的にそうなんだなとこういう映画を観ると思います。

  • ユリ 2023年02月24日 01:15

    > テンカさん
    感想楽しみですw なんだろう?強烈に偏ったり思い込んだりしている自分に気づいていない感想とかだと仲良くなれないですかね。好きな思い込みなら仲良くなれます(意味不明)

  • ユリ 2023年05月03日 03:20

    > テンカさん
    感想待ってますね。でも正反対の感想でなるほどなぁーと納得させられることも多いです。私自身も気づかないだらけの人間なのでw

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