【夏の恋は呆気なく】お別れか？

公園の中央を闊歩するかなり阿呆っぽいつぶらな瞳と彼女のお尻に見とれていたのがはじまり
視線を気付かれ食事をねだられたのが関係のはじまり

早朝4時に起きて彼女のために袋いっぱいのパンを買い、喜んで貰おうと封を切り食べやすいように下ごしらえ

彼女のお気に入りは棒状の細いパンが６本入ったやつを何件ものコンビニを駆け回って掻き集める

どこに跳んでいくかわからない　パンくずを撒き散らすその食べっぷりが飽きなくて

なのに…
なのに…　もっとよこせと飛び上がり

ぼくの頭にスカトロプレー

すぐ側にあった公園の水道で、込みあげる怒りを抑えつつ彼女のうんちを流すべく屈んで頭を洗っていたら

流石に悪いと思ったのか、傍らに彼女の気配。
まさかの水栓に乗った彼女からの追いうんこ…

野鳥の会に入会しようと思ったほど可愛く思えたハトだったのに　二連発の頭上うんこはさすがに…

冷静になると気がつく公園にある立て札の数々

｢ハトにえさはあげないで！｣


気をつけよう
親しき仲にも礼儀ありは野鳥には通じない。

街を汚すハトの糞　あなたの頭も狙ってる