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思い出の場所、思い出の風景。

2019年12月08日 21:03

思い出の場所、思い出の風景。

(予告と異なりますが、前回に繋がるネタを今回、前々回に繋がるネタを次回とします)
(あのキャンペーンで予定が狂った、ってぇことで)

先日。
用事があって、久しぶりに大阪城公園に行った(通り抜けた)んですけど。
久しぶりだから、懐かしいなあと思ったんですけど。

ですけど。
私にとっては、それだけではない、思い出の場所なんです。
大阪城公園は。その風景は。

だもんで。
「あの時」の感覚が、感動が、ほわわ~っと胸の奥から蘇って盛り上がって。
何とも言えぬ心地になりましたよ。「ほわわ~っ」としか言えませんよ。ええ。全く。


あれは……
かれこれ四半世紀も昔のこと。当時、まだ学生だった私が、

「明日は朝からバイトで、遠方まで行かねばならぬ。
当然、早起きとなる。ちょいと早めに就寝しておくか」

と、寝床に入って消灯して、寝付こうとしていた時のこと。
部屋の外から、母が声をかけてきました。

「けー! 東京の、富士見書房ってとこから電話!」

あの頃は。
携帯電話なんてまだまだ普及しておらず、電話は据え置き一家に一台、
が当たり前でした。なので、私にかかってきた電話を母が取ったのです。

で。
私は起き上がり、電話の場所へ。
何か読者プレゼントでも当たったのかな、でもそんなの出したかな、
そもそもわざわざ電話してくるかな、と首を傾げてました。

そのように。
私は、電話の内容を全然予想できませんでした。はてさて? と思いつつ
「はい、けーですが」と受話器を取ったその時、告げられたのは……
私が描いた小説の、新人賞入賞の連絡だったのですっっ!

これは!
はっきり言って自慢ですが! 神様エンマ様に誓ってほんとのホントに、
私が生まれて初めて描き上げた長編小説でした! 
それが、いきなり入賞っっっっ!

ほいで。
感動と興奮に狂喜乱舞するも、いやいやバイトがあるんだぞと何とか就寝。

そして。
翌朝、起床するなり真っ先に、
「は、母者よ。昨夜のアレ、ゆめ幻ではあるまいな? 現実であるな?」
と念入りに念入りに確認してから、バイトに出ました。

そう。
それが大阪城公園での、イベント警備のバイトだったのです。
当時の私が毎週やってた、場外馬券売り場前での交通整理とは違って、
全く忙しくなく、殆ど突っ立ってるだけの仕事でした。

それが幸いしましたよ。
その一日、そりゃあもう、「ぼぉ~…………っ……」と夢見心地で。
何をやっても何もできない状態でした。いいのかそれでバイト代貰って。

そんな、あの日に。
私の目に映っていた風景が、大阪城公園

その場所自体には何もなく、
そこで誰かと出会ったとか、何か事件があったとかでもなく。
ただ「自分の心が凄い状態の時、居た場所だから」ってことで、
私にとって思い出の場所になっているのです。ほわわ~っとなるのです。


皆様はそういうの、ありませんか?
風景以外でも、例えば音楽とか。

辛かった時期、あるいは逆に幸せだった時期、頻繁に街に流れてて、
駅やコンビニなどで何度も何度も聴かされて、耳に染み込んだ曲とか。

そういうのを聴くと、条件反射的に「その時の感情」が
蘇ってきたりして。辛さも、幸せも。

このデジログへのコメント

  • keーdama 2019年12月08日 21:35

    したくてもできなかったことを
    少しずつ、しているところです。
    本当はあの場所でこうしたかったという夢願望
    を一緒に幸せな上書きに。最近少しずつ♪

  • けーでぃー 2019年12月08日 21:51

    > 木綿子さん

    「幸せな上書き」……貴女らしい、いい言葉ですねえ。
    私だったら、陳腐に「自分の過去に復讐」とか言ってしまうところですよ。
    過去がどうあれ、今、幸せに向かって歩く。素晴らしいです!

  • はぎんちょ 2019年12月08日 23:58

    大阪城公園。。前住んでいたマンションの

    近くで、お花見やらイベントやら出かけま

    した( ´∀`)

    もうなくなってしまった実家が、思い出の

    場所かな。。

  • eri 2019年12月11日 23:20

    一瞬にして、その時のことを懐かしく思いだしたんですね。

    20年越えの年月、すっとばして。

    初めて書いた小説が受賞とは、凄いですね。

    いくつの時の話ですか?

  • けーでぃー 2019年12月12日 21:09

    > eriさん

    19歳の夏休み。幼い頃からの念願だった駅清掃のバイト
    (ホームに固くへばりついたガムを剥がしたかった)をしながら構想を練り、帰宅して描く、
    という生活をしていた、その時の作品です。

  • けーでぃー 2019年12月12日 21:11

    > はぎんちょさん

    思い出を重ねていくのが、すなわち生きるってことですね。
    今見ている景色も、今の楽しさも辛さも、いずれ思い出となる。
    未来の自分が思い出す時に備え、「今」を大切にしていきたいです。

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