夢は100マイル

100マイル(160km)大会完走。残りの人生でやりたいことといえばこれ。他のことはやり残したとしても仕方ないかな。
どうも長距離に向いていた、というのに気付いたのが30後半なので、気付くのが10年遅かったと思う反面、20代から長距離をやっていたら、今頃は身体がぼろぼろでもう走れなかったかもしれない。今走ることができて良かったですね。
走るのは主に山の中。いわゆるトレイルランです。山の中を走って変わったのは、自然に対するスタンス。「ここを1歩踏み外したら簡単に死んじゃうな、でもそれって人が勝手にやっていることで、自然は別に人を殺すつもりはないんだよな」と、(それほど危なくもない)山道でふと思ったのが最初で、「自然には逆らえない」という感覚が勝手に身に付きました。
自然を大事にする、は僕にとっては嘘。「大事にする」には、どこか人が自然の上位にあるニュアンスが含まれている。たぶん、自然はそんなに甘いものではない。大事にされたいとは露ほども思っていないし、軽々しく踏み込んだ者には相応の対応が待っている。最低ラインは「調和」、これで自然と対等。でも「自然に生かされている」のほうが近い。
山の中を走り始めたのは単純に楽しかったからだけど、その裏側にある畏怖に近い感覚。山を走るときはどちらも抱えています。