【お題日記】自由ってなんだ！？

なんでも好きなことができる、ということではない、なぜなら、それは自分の好きなことに囚われているから全く自由ではない。

むしろ、自分の望まないことだろうが嫌なことだろうが受け入れられることが自由に近い。


ウィリアム・ジェイムズが精神病患者を見たときに、人間はそもそもこうした病人と同じで、自分の意思とか自由とか、そんなものは持っていないのではないか？ということに気がついて神経症になった。
どんなに美味しいものを食べようが、食べないと死ぬという必然に囚われたものにしか過ぎない。自由とか喜びなど誤魔化しにすぎない。

何をどう取り繕ったところで人間など機械と同じで決められたことを繰り返すだけだ。


ジェイムズがこうした絶望感から立ち直れたのは一点。人間は食べることを拒否することができる。すなわち自分で死を選ぶことができる。

これは生物機械としてのあり方とは別の自由意思によるものだ。

ということに気がついたからだった。


つまり、人間の自由は自己肯定よりむしろ自己否定することが出来ることにある。

ただし自己否定は自己卑下とは違う。

自分はダメな人間だ、と悩むことではなくて、自分の存在のあり方を自分で決めることができるということ。