スンマ テオロギア

2週間に一度、友達の牧師さんと一緒にトマス・アクィナスの神学大全を読んでいる。
この読書会、東日本大震災の半年後くらいに始めたのでもう六年になる。
牧師というのはプロテスタントなのでカトリックの神学者であるトマスの著作はまず読むことはない。
だから牧師さんも非常に新鮮で面白いらしく、結構楽しみにしているようだ。

最初はプロテスタントらしくルターの著作を読んでいたのだが、トマスを読んでみたいということで数年前からトマスに切り替え。

中世の神学の緻密さは正直、プロテスタント神学の比ではない。

なにしろ世界の全てを説明しようとするのだから。
この中世神学の壮大さを建築で表現したのが大聖堂であり音楽で表現したのがバロックの音楽。

全ては神の栄光をこの地上に表現しようとする試みだ。

神がいるとかいないとか宗教がどうとかいう話ではない。

いつも圧倒されてしまう。

こういうものに少しでも近づきたい。