愚痴…(第2話)

私が入院中､彼と連絡がつかない時がありました｡

やっと連絡がついた時の言い訳が､横浜を離れる時に､彼の別れた奥さんとの子供に､最後に会わせてやると､奥さんの父親が子供を連れてきたそうです｡その時に子供と彼が遊んでる隙に義父にｷｬｯｼｭｶｰﾄﾞを取られたと､義父に電話で聞いたらそのお金は子供部屋の改築費にあてたと言われたそうです｡

私が銀行に確認した事実とは明らかに異なるものでした｡
信じられるはずがありません｡

一応問い詰めましたが､嘘はついてないの一点張り｡

私は､それを議論する事より､今後の話をする事にしました｡
過ぎたことはどうする事も出来ないからです｡

彼は元々ﾊﾞｽの運転手でした｡その時ちょうど冬だったので､取りあえず日銭が必要だった事もあり､廃雪ﾀﾞﾝﾌﾟの運転手になりました｡

給料が良く､春に次の仕事をするときに､ちゃんと生活費が残るだろうと思ってましたが､前借り前借りで､残るお金は殆どありませんでした｡

彼の金銭感覚は私とは明らかに違いました｡
節約とか計画性が全くありませんでした｡

この時に､彼に見切りをつけても良かったのかもしれません｡

私の生活に危機が及ぶ前に…｡

続く…｡