天下一品

蕎麦という料理も科学的なアプローチで美味しくなる

職人といえば、根性やる気無我夢中
昔ながらのやり方は非効率と言われますが、

寿司アカデミーの様な
たった3ヶ月で寿司職人になれるキモとコツを教えてくれる学校もあります

確かに素人と玄人のその差を明確に
コツとキモとして教えればある程度にはなる

だが、
玄人の腕とは、コツとキモだけではない

いい魚の見分け方を教えても
市場に必ずいい魚がいるわけでは無いし、

お客様の好みを察するやりとりはテキストには出来ない
なかなか早晩手に職はつかないものだ


だが、
それを短縮できる方法がある

それは熟練した大人が技術を学ぶことだ

人間として既に円熟した大人が学べば
テキストの行間や裏に書いてあることも同時にわかる

脱サラして蕎麦を学び
実直に技を磨いたこの店の蕎麦は天下一品

蕎麦の艶とエッジ

最初は塩で
豊満な風味を残す茹で加減、絶妙の喉越し

濃いめのツユに半分くらい付けて食べると
出汁と蕎麦の香りのバランスが最高

蕎麦湯でのんだ残ったネギのうまいこと

このレベルで500円

この店に出逢うまで二十五年
この店に出逢ってから十年

ここより美味しいお蕎麦は食べたことはない

出来ればもっとたくさん儲けて頂いて、
後進の育成に力を注いで頂きたい