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アリとキリギリス

2015年02月20日 06:27

欧州債務危機におけるドイツギリシャの関係は、イソップ寓話に例えて語られることがある。
ドイツ人は、コツコツとまじめに働くアリで、ギリシャ人は遊んでばかりいる怠け者のキリギリスというわけだ。


ギリシャは歴史的に、辛い過去を背負ってきた。トルコから独立しても、今度はナチスに支配され、それに続く内戦によって国家は完全に破壊されてしまった。さらに60年代には独裁政権まで経験している。そのギリシャが81年に、ようやくEU加盟を果たした。その時、多くのギリシャ人は、『これまで散々、苦労してきた。もう十分だろう。これからは人生を楽しもう』と考えるようになった」

ギリシャは81年以降、「EU加盟国」という信用力を背景にして、従来よりも低い金利で資金を調達できるようになっていった。その市場環境を活用して国民を懐柔するかのような政策を推進したのが、社会主義政党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)だった。ベレミス氏は、「PASOK政権は81年に保守派の新民主主義党(ND)から政権を奪うと、ギリシャ人が自ら生み出した富を再分配するのではなく、借金で調達したカネを国民に分配するという安易な政策を推進した。EU加盟と社会主義政権の誕生という2つの出来事が不幸にも重なり、雪だるま式に問題が大きくなってしまった」と批判する。


欧州がEU拡大と統一通貨ユーロの導入を進めたのは、グローバル競争に立ち向かうという目的が1つにあった。ところがその結果、西欧の一員であるギリシャグローバル競争から完全に取り残され、ソビエト型国家に成り下がってしまったというのは、皮肉としか言いようがない。

このデジログへのコメント

  • ★なぎさ★♪ 2015年02月24日 07:27

    元々はアリではなくセミだったそうで、北に行くとセミはいなくアリに変わったそうです。結末は3つ。

  • ようしん 2015年02月24日 16:41

    > ★なぎさ★♪さん

    イソップの話はいろいろな話になったり、残酷な話もあったりして、
    時代で変化していますね。

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