【お題日記】マンガに教わりました！

一番に思い浮かんだのは、諸星大二郎の「暗黒神話」。大学生の頃に読んで（深い話だなぁ）と印象持っていたのを思い出し、最近になってamazonで購入しました。

もともとは少年ジャンプに六週間連載だった作ですが、
あらためて読み返すと以前には気がつかなかった作品の内在する意味に気がつき、
「これって、主人公は中学生だけど10代が読んでも意味不明なのでは？それにしてもこんな奥深い話をよく六週で描いたな」と感慨。

作者のあとがきでも「二年半かけての構想なので、六週間に凝縮したのはかなり無理があると思う」と。

話の流れのテンポがかなり速く、読者が感じるであろう不明点も特に説明されずでした。

作者によると「ジグソーパズルのようにカケラを合わせて全体ができる。そしてまたあらためて見えてくるものがある作です」とありましたが、その通り。
私も、「これって、人がどんどん死んで、主人公の敵側の青年ひとりが生き残るけど、
それぞれが六道界の相応しい世界に行った話なんだ。
この生き残った敵側の青年は今の人間界に必要な人だから生かされたんだ。
つまり宗教的にはハッピーエンドの話か（・_・）」
（主人公は特に何もいい思いしていないし、最終的には現在の人間界から消える）

しかし少年誌といえば、主人公に自己を投影する10代の子達。
主人公はかっこよく活躍もしないし、ちやほやしてくれる女の子も登場しないし、
最後にヒーローになるわけでもないから、出版社としては（あまりウケのいい話ではないだろう）ってことで、
六週間しか連載期間を出さなかったんだろうか、、、？と
大人の事情をも考えました。（=＾ｴ＾=）