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「夏の終り」レビュー☆

2013年09月11日 23:41

「夏の終り」レビュー☆

満島ひかり主演他。結婚して子どももいる年上作家慎吾小林薫)と長きにわたって一緒に生活している知子(満島ひかり)は、慎吾が妻と知子の間を行き来する生活に不満もなく、妻と離婚してほしいと思ったこともなかった。そんなある日、かつて彼女が家庭を捨てて駆け落ちした相手の涼太(綾野剛)と再会。それ以来知子の心は揺らぎはじめ、慎吾との関係を継続させつつも涼太と以前のような関係に戻ってしまい・・・。自らのうちに潜む女の業に苦悩しながらも自分なりの愛を追い求める女性と二人の男性が織り成す三角関係を描いた瀬戸内寂聴自伝小説映画化

5/10点!!男女関係のみを描いているので、他が色々説明不足だと思いましたが、満島ひかり演じる知子は、総ての女性を一人で集約したような女性なので、母を、祖母を、そして私自身を観ているような感覚になりました。涼太という年下男性は出てくるけれど、それも、どれもこれも、知子にとっては、慎吾への愛を確認する手段でしかなくて、本当は慎吾から貰いたい激しい愛を涼太で補い、慎吾にぶつけたい不満を涼太にぶつけ、人生のバランスを取っています。それでも、涼太が現われた事で、自分が、このままでは良くない状態に陥っている事から、目を背けられなくなります。愛してるのに決して自分のものにはなってくれない、でも離れさせてもくれない慎吾から、離れるまでの辛さったら。これが女の業というなら、女が、強く美しくなるのは当たり前です。知子の表情ひとつひとつが、とても美しくて、満島ひかりちゃんの作品の中で、一番綺麗なのではないかなと思いました(ある意味)小林薫さん演じる慎吾も、また魅力的な男性で、自分が弱いから相手を包み込む事が出来、狡さも隠せない可愛い男性です。そこがずるい!(笑)憎めないタイプの男性です。涼太は、かつて、どうしようもなく恋に落ちたほどの男性にはどうしても思えず(>_<)アンニュイで濃厚な大人の恋が、一粒、まだ喉に熱く残っている気がします。2013年公開。

このデジログへのコメント

  • かっちん 2013年09月12日 01:43

    なんとなくですが、ユリさんのコメントと点数が合わない気がします。ユリさんの中にも業があるのですか?

  • ユリ 2013年09月12日 09:06

    > かっちんさん
    点数、高くですか?低くですか?業は、あると思います。

  • ユリ 2013年09月12日 09:07

    > GRAYさん
    こういう映画好きですよ。異性がみても、面白いと思います。ただ、時系列と画面切り替えがハンパなく多いので、観にくいので映画としては評価が低くなるかもしれません。

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