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【お題日記】9 月はこんなことしたーい!

2013年09月07日 04:59

【お題日記】9 月はこんなことしたーい!

7月は毎週末には、海に通っていた。何処そこという風に或る決まった場所が有るわけではなかった。最初のうちは、兎に角、海へ行って良い感じの疑似餌を思った所へおもいっきり投げ込めればそれで良かった。自然相手であるから、勿論、釣れる日もあれば釣れない日もある。それでも、広大な海原の中に獲物の気配やその獲物が好みそうな流れを見てとることが可能になり始め、何かしらの魚を釣り上げることはさ程難しいことではなくなった。

ところが…である。
この辺りが釣りの魔性を物語るものなのかもしれないけれど、僕はと或る魚にとり憑かれてしまった。
その魚が何であるかは秘密である。僕は秘密主義者なのだ。
たまたま、ほんと偶然に、しかも容易く、僕はその魚を釣り上げてしまった。サイズもかなり大型というオマケまで付いた。昔から何となく感じてはいたけれど、神様はそんな悪戯をする。実に質が悪いのである。
あまりにも容易く釣れてしまったものだから、凡そその魚が貴重で、食すと美味この上ないほど絶品であるとは夢にも思わなかったのである。
そんな風なことであったから、僕は何の躊躇いもなく再び海へとその獲物を逃がしてやった。まるで浦島太郎ではないか。しかし、当然のことながら浦島太郎ではない。彼は虐められていた亀を助けてあげた。そして、その見返りとして酒池肉林の宴を貪り愉しんだのである。僕はといえば、誰も助けてはいない。無論、酒池肉林の宴もない。酒池肉林の宴があれば、これ程までこの魚に入れ込まなかったかもしれないと逆説的に言えるような気がする。
酒池肉林を夢見て、僕は再びいそいそ海へと出掛けていくのだろう。8月の熱にドロリと溶かされてしまった気持ちをもう一度キンキンに固め直して…。

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