スッキリして新しい年を迎えましょう

虎・能見、もう投げた！気分スッキリで年越しや

サンケイスポーツ12月19日(水)7時51分配信

　阪神・能見篤史投手（３３）が１８日、甲子園で自主トレを行い、来年３月に開催される第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）に向けて、ネット相手に投球練習を開始した。球児がカブスにＦＡ移籍し、左腕も守護神候補に挙がったが、すったもんだの末、久保康友投手（３２）に。来季も“先発続投”が決まり、エース左腕は、気分スッキリで年越しや！！

　今オフのモヤモヤは吹き飛んだ。新守護神は久保に決まり、能見のポジションは、今季までと変わらない先発。打診をうけた久保が１４日に承諾し、この問題にピリオドが打たれた。

　「スッキリ？　まあ、でも（守護神を務める）久保がね。そういうのは（報道が）出ているから。まあまあ、がんばるだけですね。ハッキリしたのはいいことですけどね」

　先発続投が決まり、初めて公の場に姿をみせた左腕は、久保に気配りをみせつつ安堵の表情だ。２００６年シーズン途中から虎のクローザーを務めた藤川が、海外ＦＡ権を行使してカブスに移籍する。後釜を誰にするか？　エースは１カ月にも及んだ“騒動”に巻き込まれた。

　抑え投手の条件であるマウンド度胸、球速、三振が取れる－という３つの条件を兼ね備えている、が理由。だが、今季１０勝の能見を先発から外すことは大きな戦力ダウン。そこで浮上したのはロッテ時代に中継ぎの経験もある久保だ。

　中ぶらりの状況が続き、「僕はなにも聞いていません」といらだちをみせることもあったが、守護神問題も年内で決着し、左腕の視線は来年に向いた。

　この日からネットスローを開始した。例年は年明けに行うが、ＷＢＣの第１次ラウンド初戦が３月２日（ブラジル戦、ヤフーＤ）に組まれていることを見越しての２週間前倒しでのスタート。背番号１４も「そういうのも含めてなので…」と力を込めた。日本代表の山本浩二監督は、能見を先発ではなくリリーフとして期待している。本人は「まだ候補の段階」としながらも「しっかり準備をしないといけない」とキッパリ。

　２０１３年。ＷＢＣはリリーフでフル回転。シーズンに入れば、今季までと同様、先発の柱として左腕を振る。