【お題日記】3月11日、どのように過ごしますか？

去年の３月１１日、今生きているのはほんのたまたまでしかないとおもった。

理不尽な暴力は唐突に襲ってくる。

たまたま生きていることと不幸にも亡くなってしまったこととの間になにがしかの因果関係がある訳ではない。何かの違いがあったから自分は生きていて多くの人は亡くなったのではない。何の違いもないのに自分は生きていて、多くの人は亡くなってしまった。理由なんてない。全くない。

昔読んだ小説に「死は生の対極にではなく延長線上にある」という言葉があったけれど、その言葉の意味を具体的なイメージとして感じた。予測される自分の終着点に死が待っているのではなく、自分の生と死はとても身近に、ほとんど隣り合わせにある。

だからこそ、正しいことをしたいと思う。でも、きっと馬鹿なことをしてしまうこともあるだろう。けれど、後悔するようなことは出来るだけ避けたい。

そして、この平凡で退屈な一日一日をなんとか生きていければ充分満足だとおもった。