レンコンカレーつけめん(680円)

ラーメンもあるよ！










前略


ラーメンやつけめんでカレー味ですよ

割と邪道扱いですよねカレー味

しかもメインのトッピングが

蓮根(レンコン)


常磐線の某駅を降りて徒歩10分弱

外見はどう見てもハズレ臭しかしない古びた中華料理屋さんです

店の目の前で、観光マップに載ってたお料理の写真と店の外観を

何度も見比べてしまいました


(やってるの？潰れてないの？)


意を決して入る

店内には色あせた食べ物の写真やら名前が書かれた札

席に座ると定食も含めてズラリと文字が書かれたメニュー

どう見ても昭和の中華料理屋さんだ


(メニュー表にレンコンカレーラーメンの文字が無い)


聞いてみた

[ありますよー]

壁に写真が貼ってあった


(看板メニューが後付けってどうよ)


ところで、レンコンカレーつけめんって

スープ割ってやってますか？

[え、あっ……ス、スープ……？]


(つけめん以前の問題かよ)


あぁまぁじゃあとりあえずレンコンカレーつけめんお願いします




平日の昼下がり

他の客を含め誰も見てないドラマの音声を馬耳東風しながら

何となく壁を眺める


町おこしの料理フェスティバルだかの写真が一枚

１人だけ見覚えのある顔があるな

パク森の人だよな、この人


あぁ

だから地元の名産食材レンコンと

地元にゆかりのある料理のカレーで……か

頑張ってんだな




外観も頑張れよ

あと郊外なんだから駐車場も




来た。

結構見栄えが良い

麺側の食器がなかなかシブくて味のある素敵食器だ

漬け汁側の見栄えはまぁ中華料理っぽくてアレだが

それにしても立派な蓮根である

厚みもちょっとしたステーキみたい


いただいてみよう

麺を汁につけて食す

……ふむ

チキンベースのアッサリとした……さながらラーメン版スープカレーだな

そしてフライドされたレンコンを一口

食感が素ん晴らしい

衣に歯がサクッと滑り込み

レンコンがプチュンと千切れ

口の中でしゃくしゃくと小気味良い食感を奏でる

スープに浸すと、食感を損なうことなく味が更に広がってゆく

だが少々アッサリし過ぎかな……と思いきや

白髪ネギに隠れてキーマカレー的な挽き肉が顔をのぞかせております

伏兵です

コイツがまた素晴らしい

ただカレールーで炒めたしょっぱい挽き肉じゃないんです

ドロッとしたまろみ

胃袋から鼻孔へ駆け抜けるスパイシーな香り

そして濃厚な動物性の豊かなコク

躍動感溢れる野性が、草食獣だったスープを豹変させるのです

それは正に、１羽の鶏に襲いかかる猛牛
(豚との合い挽きだろうけど)

アッサリと飲める、なのに本来のカレーらしさも楽しめる。

現代っ子にも最後まで飽きさせない二段階可変式兵器

否！

ここでオバチャン登場！

まさかまさかの……


[スープ割って、最後に薄めて飲むアレですよね？]


キター(゜∀゜)ーリバース式三段階変化えぇェ！！！

麺を食べ終えて少々クドさを感じ始めた時のファイナルフュージョン

アトミックチキンスープ割バズーカ追加投入だゴルァー！


(って、スープ割用の程良い器あんじゃん。)




完☆食




あ、カレーコロッケも頼もうとしてたけど忘れちまったわ(てへぺろ


しかしまぁ思わぬ一品に出会ったあるな

食べた時よりもコレ書いてる時のテンションが高い気がするな


どんな判断だ(略してどん判)←最近のマイブーム