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【魔法少女っ】27-2、なつこい

2011年08月23日 03:16

「こんにちはっ」
「こんにちはです~」
「大体わかった」
つかさは挨拶としてそう言った。少女人格を把握したつもりなんだろう。
「わたしは清澄茜ですっ」
「俺は二口橋つかさだ。写真部として勝手に撮影してるが赦せ」
写真部というより個人的シワクにも思えるが、部活ってのは個人の集団だからいいんだろうか。
「ボクはかずねだよっ。不協和音和音って書いてかずね。休み明けに転入するから宜しくねっ」
かずねは胸を張って朗らかに名乗った。転校する前の学校のすくみずで、胸元苗字を書く欄があるヤツだ。そこには「城西」とある。
城西和音。これがかずねのフルネームってわけだ。
「それにしても泳ぎ上手いね、かずねちゃん」
「ボク、体を動かすの好きなんだ。転校する前は助っ人部だったんだ?」
助っ人部?」
キョトンとなる茜。
「どんな運動部にも対応して参加するんだ。向こうは過疎だったから試合成立が危うい事が度々あってね。そんな時に買ってでるんだよ」
「ちなみに香住では部活を自由に掛け持ちできますから、わざわざ助っ人部を作らなくても良いですわ」
水の中から千歳が微笑んだ。
「でもメインは水泳部であって欲しいのよ」
と、静。
「それにしても、かずねちゃんはなつこくて付き合い易いです~」
茜も微笑む。かずねは短髪だが、性格は朗らかでなんというか小動物的な愛らしさがあった。
「ありがとう!ボク、転校に不安なんだ。だから、早めの夏休み部活を見る対策して正解だったよっ」
「なつこいといえば、香住にはそんなキャラがもう一人いたな……」
つかさは小春を思い浮かべていた。
へぇ、会いたいなっ」
「でも、似た者同志はなかなか折り合わないって言いますわ」
「それでもだよ!楽しみだなぁ」

千歳とすぐに意気投合したんだから大丈夫ね」
「ちょっと、それはどういう事ですのっ静っ」
「あはは……」

続く!

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