【世界迷作劇場】ツンデレラ姫

むかしむかし、あるところにツンデレラという美しい少女がいました。
「ツンデレラ、お掃除をなさい」
「ツンデレラ、お皿を洗いなさい」
いぢわるな姉たちが家事をツンデレラに押し付けんとすると
「べっ別に好きで、勝手に掃除したんじゃないんだからね！」
とっくにこなしていたのである。しかし、ツンデレラはつっけんどん風な態度を改めなかったため、アイデンティティ喪失に陥った姉たちはいぢわるをやめてしまいました。
ある朝、ツンデレラの家に、舞踏会の招待状が届きました。しかし、ツンデレラは参加を辞退してしまいます。参加権を姉たちに譲ったのです。姉たちが舞踏会で良い出会いを得ることを目論んでのことだった。ああ、優しいツンデレラ！
「べっ別に優しさでそうしたんじゃないんだからね。姉上たちがさっさと嫁げば清々するんだからっ」
続く！