線路脇での語らい

「すいませーん　今何時ですか？

後ろの方から自分に向かって問いかける声が飛んできた。

振り返ると少年がこちらに手を振っている。


職業訓練の説明会が終わって、夕方の約束まで時間があったから苗穂駅周辺で鉄道を撮っていようかなと思っていたときの出来事。

去年、臨時特急「おおとり」を撮ったポイントへ移動中に声をかけられた。


カメラ片手に線路脇。

間違いなく鉄道好きな少年だということで、一緒に写真を撮ることに。

『735系が見たいんだけど、今日は見た？』

「あれは手稲に置いてあるからきっと見れないよ」　（←　よく知ってるなぁ・・・）

「711系とか721系が寿命になったらどうなるんだろうね？」

『731系をクロスシートにして使うとか、新しく723系を作るかだよなぁ・・・』


「札幌駅方面に向かう列車は逆行だからマークが写らないよ　特にLEDのヤツは」

『これだからLEDはダメだよなぁ　やっぱりヘッドマークは回転幕じゃないと』

「じゃあ　261系とか　281系が来てくれるといいね」


小学生相手に会話してるんだよな？　って気分になってたりする。

よく知ってるわ　ホント

子どもって興味の向いた対象についての知識欲がハンパないからな。

全部形式番号で会話が成立するんだから大したもんだ。